カーメディアがこぞって「トヨタ・アルファードとライバル」と断言するヒュンダイ(ヒョンデ)スターリア。ユーザー車が目撃され、その存在感は特異

確かに宇宙船をイメージしたデザインで迫力あるミニバンなのだが…

韓国の自動車メーカーでお馴染みとなる現代自動車(ヒュンダイ/ヒョンデ)が発表・発売した新型スターリア(Hyundai New Staria)ですが、このモデルが韓国市場以外の東南アジアでも続々と納車されているとのことで、既に多くの目撃情報が入ってきています。

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今回、いつもお世話になっている海外ジャーナリストのIndra Radian Fathan氏より提供頂けた新型スターリアを見ていくと、その見た目と存在感はかなり異質ではあるものの、以前より国内カーメディアがこぞって取り上げている「トヨタ・アルファード(Toyota ALPHARD)とライバル」「トヨタ・アルファードよりもカッコいい」という内容には程遠いものがあり、デザインのジャンルや方向性も大きく異なるものに。

改めて国内カーメディアが、どうしてそこまでアルファードに拘り続けるのか?スターリアのエクステリアを見ながら考えていきたいと思います。


真っ先に考えられるのは「トヨタ・アルファード」というキーワードで検索上位にヒットさせるため

こちらが今回目撃された新型スターリアのエクステリアデザイン。

ブラックのボディカラーに丸みを帯びたボディスタイルは何とも異質で、ヒュンダイの掲げる次世代モビリティへのデザインテーマである「インサイドアウト」を色濃く反映し、更に宇宙船を連想させるシームレスで滑らかなボディが何とも個性的。

なお新型スターリアのボディサイズは、全長5,255mm×全幅1,995mm×全高1,990mm、ホイールベース3,275mmととにかく大柄で、カーメディアがライバルと断言するトヨタ・アルファードの全長4,945mm×全幅1,850mm×全高1,935mm、ホイールベース3,000mmとは大きく異なるものに。

「ヒュンダイ」「スターリア」というキーワードだけだとアクセス数を見込めない

同じミニバンといえども、アルファードのようにラージサイズミニバンよりも更に上のクラスのサイズ感となるスターリアですが、それでも「トヨタ・アルファードのライバル」と断言したのは、おそらくSEO対策や検索上位にヒットするためだと予想。

おそらくは日本国内のインターネットを利用するユーザーの割合から考えて、「ヒュンダイ」「ヒョンデ」「スターリア」よりも、「トヨタ」「アルファード」といったビッグキーワードで検索する人の割合が圧倒的に多いことから、こうした「アルファードを検索する人からのアクセスを狙うため」に、意図的に”トヨタ・アルファード”というキーワードを利用したのではないかと推測。

アルファードはモデル末期ながらも特殊な例により「旬な車」に

アルファードといえば、既にモデル末期で2022年以降にフルモデルチェンジ版・新型40系アルファードが発売予定でありながらも、昨今の諸事情によるミニバンブームが影響して、2021年9月度の新車販売ランキングでは4位(7,444台)、2021年4月度~9月度の上半期でも4位(累計45,565台)と、日産の新型ノート(Nissan New Note)やトヨタ新型アクア(New Aqua)/ハリアー(New Harrier)などを抑えて上位にランクインするほどの人気っぷり。

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これだけ注目度の高いモデルですから、本来直接的なライバルでなくとも「アルファード」というビッグキーワードを活用するだけで大量のアクセスを見込めるという国内カーメディア側の思惑があるのではないか?とも考えるのも自然なことだと思います。

新型スターリアはアルファードではなく”アノ”モデルが最も競合モデルに向いている?気になる続きは以下の次のページにてチェック!