フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルが日本カーオブザイヤー・10ベストカーに選出されて思うこと。「デザイン面で散々批判されてきたモデルは強い」

新型ヴェゼル発表当初は、とにかく「批判だらけ」だった

2021年11月5日、第42回 2021年~2022年の日本カーオブザイヤー・10ベストカーが発表され、以下の通り全29台の中からノミネートされた10台が発表されましたが、その中にラインナップされたのが、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)。

①トヨタ新型GR86/スバル新型BRZ

②トヨタ新型MIRAI

③トヨタ新型ランドクルーザー300

④日産の新型ノートe-POWER/ノートオーラ/ノートオーラNISMO/ノートオーテック・クロス

⑤ホンダ新型ヴェゼル

⑥三菱の新型アウトランダーPHEV

⑦BMW新型4シリーズ(クーペ/カブリオレ/グランクーペ/M4クーペ)

⑧シボレー新型コルベットC8

⑨メルセデスベンツ新型Cクラス

⑩フォルクスワーゲン新型ゴルフ8/ゴルフ8ヴァリアント

数多くの新型車が発表・発売された2021年ですが、これだけの強烈なラインナップが揃ったモデルの中で新型ヴェゼルが選ばれたということは、それだけ世間が「新型ヴェゼルのデザインを認めている」ということになります。

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新型ヴェゼル発表当初は「CX-ハリアー」などと揶揄されてきた

発売後半年以上が経過し、既に数多くの個体が納車されてきた新型ヴェゼルですが、発表当初は「フロントがマツダCXシリーズ」「リヤがトヨタ60系ハリアー」に似ているとのことから、「CX-ハリアー」などと揶揄されてきた新型ヴェゼル。

しかしながら、その洗練されたデザイン言語とピュアEVモデルへの展開をイメージしたボディ同色(インテグレーテッド)グリルの作りは精悍で、良く計算されたデザインであると高い評価を得ています。

なおYouTubeでは、以下のように(中身は確認していませんが…)マツダ車と顔が似ていると強くアピールする動画も投稿されていますが、改めてこうして見ると全くの別物で、メッキ加飾を上手く組み合わせたマツダにはマツダの良さがあり、メッキ加飾に頼らず、ボディカラーとブロスブラックを上手く組み合わせたホンダにはホンダの良さがしっかりと表現されていると、改めて認識できるサムネではないかと思います。

【ヴェゼル[比較]CX-30【走りの差がデカイ】マツダVSホンダ】

徹底的に批判されたからこそ強くなれた新型ヴェゼル

もちろん、デザインの好みは人それぞれなので、その人の感性を否定することも批判することもありませんが、少なからず新型ヴェゼルが発表されて半年以上が経過し、こうして日本カーオブザイヤー・10ベストカーに選出されるということは、これまで散々批判されてきた新型ヴェゼルは「数多くの方々に注目され、数多くの人々を納得させた商品力の高いモデル」であることが証明され、「散々批判されたからこそ、ここまで強くのし上がってきた」のだと思うのですね。

新型車のデザインは、新鮮味があるからこそ最初はどうしても否定から入ってしまうことも多いですが、最も重要なのは、見慣れてきたときに新型車のデザインを再度評価することが大事だと思うんですね。

新型ヴェゼルは、再評価されたときに初めてその良さが周りの方々に伝わったのだと思われ、ある意味ホンダの戦略が功を奏した瞬間でもあったのではないかと思います(再評価してみたいと思わせるだけの魅力もあったのだと思われる)。

新型ヴェゼルはフロント・リヤだけでなく、実はサイドにも徹底的にこだわっていた!気になる続きは以下の次のページにてチェック!