フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルが日本カーオブザイヤー・10ベストカーに選出されて思うこと。「デザイン面で散々批判されてきたモデルは強い」

新型ヴェゼルのデザインは、フロント・リヤだけではなくサイドにもこだわりがある

なおホンダ新型ヴェゼルは、車内の居住性や荷室の積載性をある程度犠牲にして「デザイン性に力を入れた」との話もありますが、サイドビューから見るファストバックSUVスタイルがその努力を物語っていて、特にルーフラインからリヤハッチにかけてなだらかに下っていくところは、後方に絞られることで天井が低くなるため、どうしても後席の狭さが目立ってしまいます。

しかし、ルーフラインの水平基調を意識しつつ、トランクの荷室容量を若干犠牲にしながらも、且つ先代ヴェゼルとほとんど変わらないボディサイズに仕上げてきたため、この辺りの徹底したデザインの拘りは、自分自身で購入・所有して初めてわかるところでもあったり。

後席のリクライニング機能が無いのはちょっと残念ではあるものの、必要最低限の荷室容量と、リクライニングしなくとも体の疲れが出にくい最適な角度を算出しているとのことで、数値だけではわからない人間の感覚を大事にしているところもホンダの技術力の高さだと思います。


実は一目で新型ヴェゼルとわかる個性的なリヤテールランプ

こちらはリヤビュー。

発表当初「リヤテールランプがトヨタ60系ハリアー似ている」と散々言われたデザインですが、最近街中で見かけるようになり、夜間時に走行中の新型ヴェゼルのリヤビューを見てみると、「ここまで一目見て新型ヴェゼルと分かるテールランプも珍しい」と思えるほど。

っというのも、センター直結/非直結風の一文字テールランプを採用したSUVが一気に増え、特に公道ではトヨタ新型ハリアー(Toyota New Harrier)の目撃頻度も多くなりましたが、それぞれのテールランプの特徴がわかるようになり、それは新型ヴェゼルのリヤテールランプも同様だと思うんですね。

ただ単純に一文字にするのではなく、OLED風の先進的なU字型テールを加味することで、どことなくピュアEVっぽい近未来的なデザインに仕上げているため、遠目からでも「あっ、新型ヴェゼルだ!」と分かってしまうほど。

同じように見えて、実車&間近で見てみると全くの別物であることがわかりますし、この点もホンダは相当な苦労を重ねたのではないかと思いますし、ここまで個性的なモデルを所有できることに心から感謝したいところ。

個人的には、BセグメントSUVモデルで最も完成度の高いモデルが新型ヴェゼルとも考えていて、まだまだ所有し続けていきたいと思える一台でもあります。

ホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼルに関するインプレッションや維持費、トラブルなどは、コチラにて全てまとめております。

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