またも納屋にてとんでもないお宝!今度は1956年式の超希少なファセル・ベガが発見され競売へ→自走不可でも約1,400万円以上…左ハンドルのトヨタ80スープラが3,400万円にて転売中
まさかフランスの高級自動車メーカーの初期モデルが、アメリカの納屋から発見されるとは…
これまで世界の納屋にて、とんでもないお宝モデル(スーパーカー/スポーツカー/クラシックカー)が発見され、自走不可でありながらも、そのまま競売に出品したところ数千万円~数億円にて高額落札されてきました。
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そして今回、アメリカの某納屋にて何とも超希少な1956年式のファセル・ベガ(Facel Vega)が発見され大きな話題に。
土埃だらけでコンディションは非常に悪く、おまけに自走不可でありながらも驚きの価格帯にて競売に出品されていますが、一体どのようなモデルなのか?早速チェックしていきましょう。
北米市場向けに製造された特別なベガを発見!
こちらが今回、アメリカの某納屋にて発見された超希少なファセル・ベガ(ヴェガ)。
なおファセルというメーカーは、1939年の第二次世界大戦前に、実業家であるジャン・ダニノ氏によって設立。
当時は、工作機械や家具などを製造するメーカーでしたが、ほどなく第二次世界大戦勃発とフランスの対ドイツ戦での敗北を受け雌伏期に入りました。
その後、1945年に一部欧州の自動車メーカー向けにコーチ製車体の製造を開始し、1954年にはファセル社として初めての車両としてベガが誕生しました。
今回発見されたモデルのボディカラーはレッドカラーで、グレードとしては1954年~1959年まで製造された北米市場向けのFVS(FV2B)とかなり希少。
エンジンはクライスラー製、現存するモデルは僅か40台のみ
そしてパワートレインは、当時ファセルは自社製の大排気量エンジンを製造していなかったため、クライスラー社より供給された排気量5.4L V型8気筒HEMIエンジンを搭載し、当時の最高出力285hpを発揮、最高時速は198km/hにまで到達。
ファセル・ベガは、約10年間で数百台もの個体を製造してきましたが、今回発見されたFV2Bは僅か74台しか製造されていない幻のモデルともいわれ、この世に現存するのは僅か40台のみ(今回のレッドカラーは40台の中に含まれていない)。
ちなみにベガというモデルは、当時著名な人物からも愛された一台でもあり、以下の人物が所有していたことでも有名。
◇パブロ・ピカソ
◇クリスチャン・ディオール
◇リンゴ・スター
◇スターリング・モス
◇フレッド・アステア
◇アンソニー・クイン
◇フランク・シナトラ
◇ハサン2世(モロッコ)
◇ペルシャ国王
スペックとしては、当時のアメ車に匹敵するパワーを持つだけでなく、高級車としての存在感を十分に知らしめ、FV/FVS/HK500/ファセルⅡが生産されました。
スーパーカー顔負けのスペックを持つ高級車だったが、財政難や信用ガタ落ちで倒産
なお1959年に誕生したHK500とういモデルでは、排気量6.3L V型8気筒エンジンと強力なユニットを搭載し、最高出力360hpを発揮。
当時このパワーは、アストンマーティンDB4やフェラーリ250GT、メルセデスベンツ300SLと同じレベルで速く、ゆくゆくはファセルもスーパーカーメーカーの仲間入りか?ともいわれたほど。
しかしながら、その後はボルボ製直列4気筒エンジンを搭載する小型スポーツカーの開発を進めるも、既にこの時点で財源を失い始め、更には深刻なエンジントラブルなどで信用ガタ落ち、そして1964年に倒産し自動車生産を完全に終了しました。
そのため、2021年時点で現存するファセルのラインナップモデルは非常に希少なものとなったわけですが、今回納屋にて発見されたベガも例外ではなく、何と競売での入札額は125,000ドル(日本円に換算して約1,400万円)。
ランボルギーニ・ガヤルドやフェラーリF430の中古車が購入できるレベルの超高額モデルですが、もしかしたらこの金額よりも更に高額なることも考えられそうです。
トヨタ80スープラは高嶺の花?アメリカにてとんでもない金額にて転売中…気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!