これは酷い…顧客に納車予定だったフルモデルチェンジ版・シボレー新型コルベットC8が竜巻の影響で122台全て破壊→修理不可で廃車に
ただでさえ納期遅延で大変な時期に、こうした自然災害はシボレーにとっては更にマイナス
2021年12月初め頃、アメリカ・ケンタッキー州を襲った史上最悪の竜巻被害により、シボレーのフルモデルチェンジ版・新型コルベットC8(Chevrolet New Corvette C8)を製造するボウリンググリーンの生産工場が被害を受け、もうすぐ出荷→顧客に納車予定だった122台もの新型コルベットC8が全て廃車となることが明らかとなりました。
こちらが実際に竜巻の被害を受けた直後の新型コルベットC8達。
一部被害を受けていない車両もありますが、基本的にダメージを受けた個体に関しては、例え修理できたとしても「元々傷のついた新車を納車」するわけにはいかず、シボレーとしても苦しい選択だったとは思いますが、被害を受けた122台分に関しては再生産となるものの、どのタイミングで生産が進められるのかは明らかになっていません。
無数に並べられた新型コルベットC8全てが廃車となるのは見ていてツラい
そしてこちらが、あと少しで顧客に納車されるはずだった122台もの新型コルベットC8たち。
そのほとんどがエンジンに問題は無いものの、全て廃車となってしまうのが非常に残念なところ。
なお一部の報道によれば、キズの付いていないパーツについては引き続き流用できるか検討していくとのことで、しかしながら半導体関係については保証の問題もあるため、容易に流用することは難しいとのこと。
昨今の諸事情による部品供給不足や半導体の供給不足により、ただでさえ納期が大幅に遅れているため、今回の再生産はシボレーとしても大きな痛手になると思います。
もう少し拡大してみるとこんな感じ。
何れも新型コルベットC8のエントリーモデルで、ハイパフォーマンスグレードのZ06までは生産されていないようですね。
これって破格…なのか?新型コルベットC8が日本円で約886万円からにて販売中
続いてもシボレー新型コルベットC8に関する話題ですが、海外の中古車サイトにて77,000ドル(日本円に換算して約886万円)にて販売されています。
新型コルベットC8の新車販売価格は60,000ドル(日本円に換算して約690万円)からと非常にお買い得ですが、今回はグレードやオプションの関係もあって少し高額になっています。
とは言え、どうしてこれだけの金額にて販売されているのでしょうか?
実はフロントバンパーが無い
フロントマスクを見てみるとこんな感じ。
実はフロントバンパーやグリルが完全に外れてしまい、フロントを中心に大きなダメージを受けているからなんですね。
走行距離としては1,970km(1,225マイル)しか走られていないため、ほぼほぼ新車に近いレベルではありますが、外観がこのようになってしまうと購入するのはどうしても躊躇してしまうところ。
なお画像では少し見づらいですが、どうやらフロントだけでなくリヤバンパーにもキズが付いているそうで、修理費用も相当な金額になると予想されます(場合によっては新車の乗り出し価格よりも高額になる恐れも?)。
エンジンは特に問題なく自走も可能とのことですが、バンパーが失われている以上は、このままで公道を走らせるのは流石に問題になりそうです。