マツダ幹部「直6エンジンは最後の内燃機関になるだろう」とコメント→日本でも発売の新型CX-60 SKYACTIV-Dは希少モデルになるかもしれない

マツダがラージ商品群向けとして直6エンジンに拘ったのも、「今できる」からなのかもしれない

いよいよ日本国内でも2022年秋頃に発売予定となっている、マツダの新世代CXシリーズ&ラージ商品群第一弾の新型CX-60。

このモデルをきっかけに、後に発売されるであろうCX-70/CX-80/CX-90でも直列6気筒エンジンが搭載される予定ですが、どうやらこの直6エンジンが「マツダにとって最後の内燃機関になるかもしれない」とのこと。

既に日本仕様の新型CX-60のグレード別価格帯やオプション内容は、以下の関連記事でもまとめていますが、もしかすると今後CX-60などの直6エンジンモデルの希少価値が高まっていくかもしれません。

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マツダは3.3リッターディーゼル以外にも、3.0リッターガソリンエンジンもラインナップ予定

既に日本市場向けとして発表された新型CX-60は、以下の通り4種類のエンジンがラインナップされることが決定しており、直6エンジンを搭載するのはディーゼルのみ。

◇SKYACTIV-G 2.5:排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン

◇SKYACTIV-D 3.3:排気量3.3L 直列6気筒ディーゼルターボエンジン

◇e-SKYACTIV-D:排気量3.3L 直列6気筒ディーゼルターボエンジン+マイルドハイブリッド

◇e-SKYACTIV-G PHEV:排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+プラグインハイブリッド

直6ガソリンエンジンに関しては、後に登場するであろうCX-70以上のモデルになると予想していますが、このエンジンやディーゼル系の直6エンジンが、マツダにとって”最後の内燃機関”になるかもしれないとのこと。

直6エンジンはマツダブランドの世界観を表現したメッセージ「Zoom-Zoom」を守るためかもしれない

海外カーメディアAutomotive News Europeの報道によると、マツダの欧州研究開発センター・技術開発担当シニアメンバーであるヨアヒム・クンツ氏とのインタビューにて、「マツダの直列6気筒エンジンは、これをもって最後の世代になるだろう。今後更に厳しくなるであろう排ガス規制や騒音規制などを考慮し、目の前の目標をクリアできるのは今のエンジンだけかもしれない」とコメント。

なお、厳密に「直6エンジンがマツダにとって本当の最後のエンジン」となるかは明確ではないにしても、マツダとしてもユーザーが求める高いパフォーマンスや”人馬一体”感、そして内燃機関でしか味わえない走りや楽しさを提供するためにも、マツダの技術の集大成として直6エンジンがラインナップされたのではないかと推測。

【CM MAZDA 「Be a driver 2015 Roadster」】

ちなみにマツダのテレビCMなどでも見られる「Zoom-Zoom」は、マツダブランドの世界観を表現したメッセージ。

マツダ公式でも語られてきましたが、「Zoom-Zoom」は英語「ブーブー」を意味する子供言葉。

つまり「子どもの時に感じた、動くことへの感動 」は、動くことへの感動を愛し続ける全世界の人々と、走る歓びを分かち合うための合言葉としてマツダ公式が採用したため、その想いをいつまでも味わえるための一つとして、直6エンジンを開発したのではないかと考えられます。