マツダ幹部「直6エンジンは最後の内燃機関になるだろう」とコメント→日本でも発売の新型CX-60 SKYACTIV-Dは希少モデルになるかもしれない

今後は排ガス規制や燃費規制の絡みもあって直6ハイブリッドが主流になる?

欧州にて採用される環境法規制ユーロ7は、2025年にEU加盟国での導入が予定される自動車の排出ガス規制。

現時点で適用されている規制はユーロ6になりますが、2021年より追加される燃費規制においては、EU加盟国内で自動車販売メーカーに対し、自動車から排出されるCO2排出量をメーカー平均で94.9g/km 以下に抑える必要があります。

従って、これを燃費で換算すると平均24.44km/L以上にする必要があるため、これを直6エンジンベースでクリアするには相当な技術力が必要になります(これをクリアしないと罰金を課されるため)。

そのためにも、48Vマイルドハイブリッド技術やプラグインハイブリッド技術を併用することにより、燃費性能を向上させる流れになるわけですが、今後日本で販売されるCX-60 SKYACTIV-D 3.3は”今だから購入できる貴重なグレード”なのかもしれません(しかも日本市場では324万円~465.9万円で購入可能に!)。


改めてマツダの技術力は凄い

なおヨアヒム・クンツ氏は、「3.3リッターエンジンを搭載しているということは、トルクやパワーを確保していることになる」と説明し、内燃機関に関するより厳しい法律が、馬力とトルクの低下を伴うことになるため、マツダとしてはユーロ7の基準を満たしつつも十分なスペックやパフォーマンスを提供できるのも”今しかない”と考えているのかもしれません。

既に欧州自動車メーカー団体である欧州自動車工業会(ACEA)が、欧州の排ガス規制ユーロ7が、2030年までに内燃機関を禁止にする可能性があることもコメントしているため、内燃機関+マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッド自体も禁止となる可能性が高まっています。

こうしたなかでも、各自動車メーカーはピュアEVの開発を進めつつ、今できる最大限の「クリーンなエンジン」の開発にも力を入れていることを考えると、普段当たり前のように利用しているモノがどれだけ重要で、どれだけメーカーの技術力によって支えられているのか、ヨアヒム・クンツ氏のコメントから垣間見ることも。

2022年4月25日より受注開始予定の新型CX-60が、どれだけコスパに優れ、マツダがどれだけラージ商品群に力を入れているのかもわかる気がします。

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Reference:AutomotiveNews, Mazda