フルモデルチェンジ版・トヨタ新型GR86/スバル新型BRZの安全性能がBランクと半分以下…予防安全は最低評価のEランクに。メルセデスベンツ新型Sクラス等にリコール

今回の評価結果は色々と疑問に思う所があるが…

前回のブログにて、イギリス市場では環境法規制や騒音規制、更に安全性などの諸々の理由により、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型GR86のみ(スバル新型BRZは販売されない)「僅か2年のみ」の限定販売 → たった90分で2年分が完売という記事をご紹介しました。

▽▼▽関連記事▽▼▽

そんな大人気の新型GR86/新型BRZですが、2022年4月26日の国土交通省の公式プレスリリースより、自動車安全性能評価を実施したところ、総合評価としては半分以下のBランク、予防安全評価にいたっては僅か2%のEランクを獲得していたことが明らかとなりました。

一体どのような内訳となっているのか?そしてメルセデスベンツが届け出た新型Sクラス/CLSクラスなどのリコール内容も併せてチェックしていきましょう。


予防安全性能評価がまさかの「Eランク」一体なぜ?

コチラが今回、国土交通省が公開したトヨタ新型GR86/スバル新型BRZの自動車安全性能2021の評価結果。

◇衝突安全性能評価では「B ランク」となりました

◇予防安全性能評価では「E ランク」となりました

これらの評価を総合した、自動車安全性能 2021 において、「★★☆☆☆」(2 つ星)となりました

via:国土交通省

ちなみに今回の評価では、トヨタ新型GR86/スバル新型BRZともに同じ工場にて生産している共同開発モデルのため、自動車アセスメントでは、「同一車種に複数のグレードがある場合には、販売台数が最も多いグレード(最量販グレード)について評価を行うことを原則としている」とのこと。

つまり、販売台数では少し早いタイミングにて販売された新型BRZの方が、新型GR86よりも売れているということに。

また国土交通省の注記をチェックしてみると、以下の内容も記載。

スバルBRZの場合、マニュアル(MT)車が最量販であったため、これを評価対象グレードとしましたが、同グレードでは、予防安全装置(「衝突被害軽減ブレーキ」、「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」、「車線逸脱警報装置」、「高機能前照灯」)が未搭載のため、これら装置の性能評価は実施しておりません(なお、スバルBRZのAT車には、これらの装置が搭載されています)。

以下 株式会社 SUBARU より、BRZは、以下を装備し安全性能を実現

・高張力鋼板の多用や各骨格部の強化で、強度を大幅にアップした衝突安全ボディ

・7つのエアバック(デュアルエアバッグ、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグ)で乗員を保護

アイサイト(EyeSight)非搭載の6速MTにて評価していたため、どうしても予防安全性能は低くなってしまう

そして各項目の具体的な評価結果も公開していますが、衝突安全性能はBランクとボチボチの結果ではあるものの、予防安全性能に関しては6速MTモデルで、このグレードになるとアイサイト(EyeSight)非搭載の評価となるため、最低ランクのEになってしまうのは致し方ないところ。

そう考えると、ATモデル&アイサイト搭載モデルでの評価結果が気になるところですね。

【トヨタ新型GR86/スバル新型BRZの自動車安全性能評価結果】

◇衝突安全性能(Bランク)・・・86%(86.38点/100満点)

◇予防安全性能(Eランク)・・・2%(2.00点/82点満点)

◇事故自動緊急通報装置(装備なし)・・・-%(-/8点)

◇総合評価・・・46%(88.38/190点)、(★★☆☆☆)2星

 【自動車安全性能2021試験映像:スバル BRZ】

メルセデスベンツ新型Sクラスがまたもリコール!気になる不具合内容や対象台数などは、以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!