だから納期2年が濃厚なのか…フルモデルチェンジ版・レクサス新型RXの年間販売目標は8,000台!月換算で667台…なお世界では年19.5万台販売が目標のようだ

2022-07-06

なぜ新型RXは発売前から「納期2年」といわれているのか?

2022年6月1日に世界初公開され、同年秋頃に発売を予定しているレクサスのフルモデルチェンジ版・新型RX。

現時点で具体的な販売スケジュールやグレード別価格帯、グレード構成などは明らかになっていないものの、やはりレクサスの世界販売台数の約3割を占める主力モデルということもあり、その注目度は相当なもの。

既にSNSでは「新型RX予約してきた!」「新型RX買う!」「新型NXよりも更に長納期化するかも」といった投稿が確認できます。

こうしたなか、新型RXについて非常に興味深い内容が確認できるのが「納期」で、SNSでは「初回予約の時点で1年以上、もしくは2年以上を覚悟しなければならない」「すでに初回契約日の予約の取り合い(椅子取りゲーム)が始まっている…営業さんも2年以上の納期を見込んだ方がイイ」といったコメントが見られました。


岩手日報やKYODOが報じた「年間販売目標」から「納期2年以上」と予測している?

この「新型RXの納期が2年以上」というのは、ただ単純に新型NXの納期が約2年だから…というものではなく、新型RXの年間販売目標台数から予想されているのではないかと推測。

既に岩手日報やKYODOが公開している記事によると、トヨタ自動車は2022年6月1日、レクサス新型RXを同年秋頃に発売することを発表し、更に秋ごろ以降に北米や中国などの海外でも順次発売して、販売目標は世界で195,000台/年、国内では8,000台/年としているようです。

日本での年間目標販売台数が8,000台ということは、月単位で見ても667台/月という計算になるわけですが、こうして見るとかなり少ない数字にも見えますね。

新型RXの初回予約数(バックオーダー数)によって納期は大きく変化する

この台数は、RX350/RX350h/RX450h+/RX500hすべてを含めての目標台数となるため、具体的にどのグレードの生産に偏りが出てしまうのか?などは一切明らかになっていません。

そして初月の販売台数の多くが、例年通りであればレクサスディーラーの試乗車・展示車として割り振られる可能性が高いため、一旦667台分を差し引くと、年間7,333台からの月換算では611台という計算に。

そして新型NXの例より、発売時点でバックオーダー数が約2万台と言われていたので、新型RXはそれよりも少ないと予想するものの、それでも仮に15,000台ほどのバックオーダーを抱えた場合、「15,000台 ÷ 611台/月 = 24.55か月」つまりは約2年ぐらいの納期に。

予想とはいえども、工場生産・稼働停止などが起きることを考えると現実的な数字なのかも?

あくまでも予想・目標の数値となるため、ここから多くなることも考えられれば、反対に少なくなることも考えられます。

ただ、どの自動車メーカーも昨今の諸事情による部品供給不足や半導体の供給不足により、工場生産・稼働停止が相次いでいて、レクサスのラインナップモデルも定期的に稼働停止になっていることを考えると、上記のような販売目標数に到達しない恐れも十分に考えれます。

ちなみに、2022年5月27日時点での同年6月のトヨタ・レクサス工場生産・稼働停止スケジュール一覧の一部となりますが、以下の通りレクサスの主要モデルが5日~7日間停止していることがわかりますし、今後この流れは定期的に続くかもしれません。

[トヨタ自動車・田原工場・第3ライン]
◇レクサスLS/IS/RC/RC F/NX・・・2022年6月6日(月)~10日(金)の5日間

[トヨタ自動車・宮田工場・第1ライン]
◇レクサスNX/NX PHEV/CT/UX/UX300e・・・2022年6月2日(木)、3日(金)、6日(月)~10日(金)の7日間

[トヨタ自動車・田原工場・第2ライン]
◇レクサスES/RX・・・2022年6月2日(木)、3日(金)、6日(月)~10日(金)の7日間

このことから、レクサススタッフさんも目標販売台数や新型RXの注目度、そして新型NXの発売前のバックオーダーから予想して「納期2年以上は覚悟した方が良い」とコメントしているのかもしれないですし、非現実的な納期に見えそうで、このご時世を考えると「そうならざるを得ない」のかもしれません。

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