一体どこまで高騰するんだ…日産スカイラインGT-R R34 Mスペックが日本の競売に出品→何と開始価格は6,000万円からで新車価格の約10倍…また盗難被害が増えそうだ

2022-07-06

ここまで高騰するのも凄いが、果たしてこの価格帯以上で売れるのかも注目したい

日産のスカイラインGT-Rで最も高騰しているR34シリーズですが、その一方で盗難被害も多数で一部のモデルが分解され、海外へと輸出→高額転売されるなどの社会問題となっています。

そして今回、日産がVスペックの後に販売したというスカイラインGT-R R34 Mスペック(Nissan SKYLINE GT-R R34 M-Spec)が日本の競売に出品され、開始価格にして6,000万円からのスタートとなっていることが明らかになりました。

スカイラインGT-R R34 Mスペックは、乗り心地と上質感を重視した特別仕様で、足回りのセッティング変更、更にはハンドメイド縫製のヒーター付き本革シート、そして専用ステアリングホイールが付与されるなど、スポーティ仕様というよりもグランドツーリング向けに近い印象。

ただボンネットに関しては、従来同様にアルミを使用し、ボディカラーに専用シリカブレスが設定されるなど、一目で特別感とわかるようなエクステリアなのも魅力の一つです。


新車価格の約10倍…シリカブレスのMスペックは僅か131台のみ

こちらが今回出品されている約6,000万円スタートのスカイラインGT-R R34 Mスペック。

当時の新車価格でとしては560万円~600万円とのことですが、単純に約10倍のプレ値付き。

ボディカラーは何とも不思議な色合いを持つゴールド系のシリカブレスで、VスペックⅡや現行GT-R T-Specでも復活したミレニアムジェイドとは異なり、非常にエレガント。

出品情報によると、スカイラインGT-R R34 M-Specは限定366台のみ製造された希少モデルで、しかもシリカブレスにペイントされた個体は131台のみ。

従来のスカイラインGT-Rに比べてブースト圧力が向上した大型ターボチャージャーエンジンを搭載し、更にターボチャージャーにはスチールブレードを装備。

特別モデルであることを示すゴールドのVINプレートを備えるなど、細部に渡っての拘りはM-Specならではですが、それ以上に見た目やコンディションは「ほぼ新品」とのこと。

走行距離は僅か372km…一体どこで眠ってたんだ

一体どこでどのように保管されていたのか気になる一台ですが、製造されてから20年近く経過しての走行距離は僅か372kmしか走られておらず、ボディ表面にはキズ一つついていない極上の一台。

リヤテールゲート部分には、M-Specのバッジが貼付されつつ、”M”のみブラックペイント処理されるなどの細かいアクセントも。

固定式リヤウィングはボディ同色で、リヤテールランプも丸形2灯式、マフラーは片側2本出しのようにも見えます。

内装も汚れ一つなく新品同様

内装はこんな感じ。

ステアリングホイールやシートにはビニールが被されていますが、納車された当時のものを持ち続けているのか、それともオークション用に準備されたものかは不明。

何れにしても、内装全体が非常に美しく、特にこれといった汚れや経年劣化もないのは素晴らしいところ。

ちなみに出品情報をチェック見てみると、どうやらシートにはいくつかの折り目が付いていて、フラットバッテリーや運転席のドアに小さなヘコみ、そしてパワーステアリングオイルが若干染み出しているとのことで、それら以外は特に問題はないとのこと。

完璧なコンディションではないにしても、スタート価格で6,000万円を支払うだけの価値があるかは定かではありませんが、アメリカ独自の輸入規制となる「25年ルール」が解禁されたとき、おそらくこのモデルも6,000万円以上にて取引される可能性もあるわけで、グレードやコンディション、そしてボディカラーによっては1億円を超えてくる可能性も高いかもしれませんね。

2ページ目:過去には約6,000万円にて落札されたR34、そして約1億円の価値を持つであろう”アノR34 V-Spec”も?