みんな忘れてるんだろうな…1年半前にフルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウンクロスオーバーが2022年にデビューすると大々的に報道した中日新聞の読みは見事的中していた件

改めて中日新聞のトヨタに関する情報収集能力は凄かった

さてさて、フルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウンクロスオーバー(Toyota New Crown Crossover)が2022年9月1日に発売されることが決定したわけですが、このモデルに採用されるプラットフォームが、新型ハリアー(New Harrier)/RAV4/ハイランダー(Highlander)/カムリ(Camry)のTNGA-Kがベースとなり、併せて駆動方式も後輪駆動(FR)ベースから前輪駆動(FF)ベースの四輪駆動(AWD)へと変更されます。

実はこの情報、2020年11月に中日新聞が「220系クラウンが現行型限りで生産終了」と同時に、大々的に先行報道し大きな注目を集めましたが、今思うとこの情報がほぼ的中していたことに驚き。

当時中日新聞は、昨今のSUVブームによる販売需要の向上に対し、セダンの販売需要の低迷が大きく影響していることから、220系クラウンの生産を終了する代わりに”SUVに似たタイプの新型車を2022年に投入する方向で最終調整に入っている”と報道しましたが、この報道に対して主要カーメディアが(否定的な内容も含めて)一斉に取上げていたことが印象的でしたね。


2021年4月には発表された中国向け新型クラウンクルーガーも、ある意味大きな話題になった

2020年11月の衝撃報道から僅か5か月後となる2021年4月、中国市場では天津一汽トヨタがハイランダーの中国版となる新型クラウンクルーガー(New Crown Kluger)を発表・発売しましたが、おそらく多くのメディアやユーザーが「中日新聞が報じたクラウンSUVって、クラウンクルーガーのことだったのか…」と思っていたはず。

ただよくよく考えてみると、このモデルが登場したタイミングもたまたまだったのか、それともトヨタ側のちょっとした戦略だったのかは不明ですが、ここから「本当に前輪駆動ベースの新型クラウンが登場するかもしれない?」と思われた方も少なくないのではないかと思います。

個性的なクロスオーバースタイルも中日新聞は見事的中していた

そして2022年7月15日に新世代クラウン群の第一弾として、新型クラウンクロスオーバーがワールドプレミアされ、中日新聞が報道した通りのモデルがそのまま登場した訳ですが、実は中日新聞は当時の報道にて「苦戦するセダンにこだわらず世界市場を見据えて、欧州の高級車ブランドなどが手がける人気のある車形で展開した方が、需要増につながると判断したとみられる」とも記載していたんですね。

この記載の通り、トヨタは新型クラウンクロスオーバーを全世界40か国にて販売することを決定し、更にボディスタイルはクロスオーバーテイストながらも、プジョー新型408(Peugeot New 408)やシトロエン新型C5 Xといった伸びやかなクロスオーバーに近い、常識にとらわれない独自のボディスタイルを採用したため、この点も中日新聞はほぼ的中。

今思うと、「中日新聞の情報収集能力凄いな…」と驚かされるばかりですが、こうした独自取材を1年半も早く取り入れていることを考えると、今後報道されるかもしれないトヨタの最新情報にも注目が集まりそうですし、情報確度の高さも今回の発表で証明されたわけですから非常に楽しみ。

2ページ目:新型クラウンクロスオーバーがラインナップされることで、トヨタのSUVモデルは10車種以上に?