インフィニティ(日産)Q60クーペが2023年モデルで生産終了・廃止との噂。一方で国内向け日産V37スカイラインはHEV廃止でガソリンモデルは継続へ

2022-09-18

インフィニティに限らずどの自動車メーカーもクーペ/セダンの売れ行きは厳しい状況にある

2016年より2代目としてフルモデルチェンジを果たし、約6年間アメリカ市場向けとして販売されてきたインフィニティQ60クーペ。

日産V37スカイライン(Nissan V37 SKYLINE)の2ドアクーペ版とも言われているラグジュアリー且つスポーティなフラッグシップモデルですが、このモデルが2023年モデルで生産終了・廃止との噂が浮上しています。

海外カーメディアCar&Driverの報道によると、インフィニティ広報担当者とのインタビューにて、「世間はSUVに注目が集まり、ニッチな2ドアクーペの人気は低迷している。Q60クーペはまさにその窮地に立たされている」と説明しています。


Q60クーペの2021年の販売台数は、Q50セダンに比べて僅か5分の1

ちなみに自動車販売データサイトGoodCarBadCarの情報によると、インフィニティの各モデルの2021年の販売台数は以下の通りで、Q60クーペが圧倒的に少ないのは明白であり、Q50セダンの販売台数に比べて5分の1程度。

◇Q60クーペ:2,729台

◇Q50セダン:13,894台

◇QX50クロスオーバー:19,196台

Q60とQ50はプラットフォーム共通ですが、こうしてみると改めてクロスオーバー/SUV系の人気が高いことはわかりますし、2022年も更に差を広げる可能性は高そう。

ちなみにQ60クーペが2023年モデルで最後となり、それ以降は生産終了・廃止となる具体的な根拠は示されていませんが、恐らく海外メディアの考えとして、今後販売台数が伸びないことを考慮して止む無く生産を終了するのではないか?という推測によるものなので、場合によってはインフィニティ独自の経営方針で2023年以降も販売が継続される可能性も高そう。

V6ツインターボを搭載するモデルは、インフィニティだとQ60クーペが最後になる?

ちなみにQ60のパワートレインは、排気量3.0L VR30DDTT型V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力406psを発揮し、駆動方式は後輪駆動(FR)/四輪駆動(AWD)の2種類をラインナップしますが、おそらくインフィニティブランドでV6ツインターボエンジンを搭載するクーペモデルはQ60が最後になると予想。

一方で日産だと、四輪駆動(AWD)の設定は無いものの、2022年夏頃に発売予定のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)、V37スカイラインのガソリンモデルにV6ツインターボエンジンを搭載。

おそらく日産としても、これらのモデルに搭載されるであろう最後のV6ツインターボエンジンだと思われますが、現時点ではいつまで販売が継続されるかもわからない状態ですし、電動化を推進する日産の方針を考えると、いつラインナップから廃止されてもおかしくないところです。

2ページ目:日産V37スカイラインはハイブリッドが廃止となり、ガソリンモデルのみ2023年モデルとして一部改良へ!