ホンダ新型ZR-Vの内装が想像以上に凄かった!「減速セレクター(パドルシフト)は女性の爪が当たらない独自設計」「靴先が当たらないように内ドアも凹ませている?」
新型ヴェゼルの兄貴分とはいえ、内装の作りや考え方は全くの別物だった
2022年11月17日に発表/2023年春頃に発売予定となっているホンダ新型ZR-Vですが、前回はエクステリアをメインとした実車インプレッション記事をお届けしました。
今回は、新型ZR-Vの内装をメインとしたインプレッション記事を公開していきますが、グレードは前回同様にe:HEV X[2WD]で、ボディカラーは新色のノルディックフォレストパール、内装はマルーンのファブリック×合成皮革のコンビシートとなっています。
新型ZR-Vの内装は、新型シビックをベースとしつつ、新型ヴェゼルの兄貴分という立ち位置ではありますが、このモデルの作り方や考え方は大きく異なっていて、女性のこともよく考えられた仕上がりになっているようです。
新型ZR-Vの内装をチェックしていこう
それでは早速、新型ZR-Vの内装をチェックしていきましょう。
まずは運転席側の内ドアトリムから。
内装はe:HEV専用&新色となるマルーンを採用しますが、ダークローズでもレッド系でもない独特の渋い色合い。
オレンジのカラードステッチとの相性も非常に良く、ホンダディーラーによると女性からの評判も非常に良いそうです。
ちなみにサイドウィンドウレバーに関しては、運転席や助手席、後席含めて全てワンタッチレバーを採用していることも確認済み。
ウィンドウレバーのタッチ(クリック?)感も非常に良く、触り心地としては新型ステップワゴン(New STEPWGN)や新型シビック(New Civic)とほぼ同じだと思います。
内ドアの下部が凹んでいるのはなぜ?
そして今回の新型ZR-Vで注目したいポイントの一つが、内ドア部分のエグれたところ。
スピーカーの直下が少し凹んでいるように見えますが、これはシートから降りた際、足先が内ドア部分に当たらないようにするためだそうで、この辺りのドライバーや乗員に配慮した形状は非常に魅力的だと思います(もちろん、助手席や後席の内ドア下部も凹んでいます)。
アクセルペダルは吊り下げ式
足もとのペダルはこんな感じ。
アクセルペダルは吊り下げ式で、フットレスト含めて非アルミ製なのはXグレードとZグレードとの差別化を図るためだと思われます。
新型ZR-Vは減速セレクター(パドルシフト)にも拘っている
そしてこちらは運転席のコックピット周り。
基本的には新型ステップワゴンや新型シビックと共通なのですが、大きく異なるのが減速セレクター(ガソリンモデルであればパドルシフト)。
付け爪/伸びた爪が当たらないような独自設計
実はこの減速セレクターですが、ホンダがかなり拘りに拘って設計したポイントだそうで、どうやら「爪の長い」女性の指で操作しても、爪が当たらないように特殊な形状に仕上げられているそうです(残念ながら私は深爪なのでインプレッション出来ず…)。
この点は爪の長い方もしくはYouTuberの方々が細かくインプレッションしてくれるのではないかと期待しています。
サイドから見ると減速セレクターの厚みはかなり薄く、しかもフラットではなく少しアーチを描くようなラインに仕上がっているのが確認できますね。
おそらく長い爪に沿うような独自設計が施されているのだと思われます。
インパネ周りも新型シビックベースながら、マルーンカラーで渋みが増している
こちらはインパネ周り。
グレードはe:HEV Xなので、8インチ/9インチ/11.4インチHonda CONNECTナビゲーションディスプレイから選択可能なのですが、先行展示車はメーカーオプションの9インチHonda CONNECTディスプレイオーディオを搭載していますね。
水平基調のメッキラインとメッシュパターンのエアコンの吹き出し口、そして3連ダイヤルのエアコン操作系は、新型シビックと概ね共通といったところでしょうか。
なお新型ZR-Vでは、上の通りシステムフローがディスプレイオーディオで確認できるようになっています(e:HEVなのでバッテリー目盛りが表示される)。
エアコン操作系も直感的な操作が可能なダイヤル式と物理スイッチ式。
e:HEV X[FF]だとシートヒータースイッチが設けられていないため、少し物足りない感じはあるものの、機能美としては十分評価高めだと考えています。
そしてその下には、シガーソケットとワイヤレス充電器も完備。