一体どこで眠ってたんだ…40年以上前の日産フェアレディZ(280ZX)2+2 GLプロトタイプが競売に登場!日本価格で何と新型よりも高額な約1,200万円

まさか特別なプロトタイプモデルの旧世代フェアレディZが競売に出品されるとは…

2022年夏頃に発売されて大きな盛り上がりを見せている日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

既に中古車サイト・カーセンサーでも新車価格の2倍以上となる1,850万円にて転売され大問題となり、出品後翌日には要応談、更にその翌日には掲載が取消しになるなど、それだけ新型フェアレディZに関する取り扱いが非常に厳しくなっています。

世間は新型に注目されがちですが、今回は何とも珍しいフェアレディZが海外のオークションサイトeBayにて出品され話題となっています。

そのモデルというのが、1979年に登場した当時ダットサンのフェアレディZ(280ZX)2+2 GLファクトリープロトタイプで、実は市販化されていない非売品となる超希少な個体となります。

一体どのような個体なのかチェックしていきましょう。


当時の宣材用車両で、特別仕様車用のディスプレイモデル

こちらが今回eBayにて出品されている非常に珍しいフェアレディZ(280ZXは輸出名)。

実はこのモデル、アメリカの日産自動車が所有していたファクトリーセールスプロトタイプと呼ばれる非売品で、その名の通りダットサン時代の4シータータイプとなる280ZX 2+2 GLのプロトタイプモデル。

このクルマは、アメリカ・コロラド州アスペンのロドニー・ジェイコブスとの取引の一部であり、ロドニー・ジェイコブスの製作会社であるフリーホイーリン・フィルムズが、1970年代後半に日産の宣伝用資料やドキュメンタリー用として使用された、いわば宣材用車両といったところで、最近でいえば新型車の先行展示用もしくはカタログ・ホームページ・YouTubeでの広報車として活用されるプロトタイプと同じような一台となるようです。

特別仕様車として採用された記念すべき1台目でもある

とはいえ、40年以上も前のプロトタイプモデルが全く汚れていない状態で競売に出品されるのは奇跡に近く、そもそもどこで眠ってたんだ…と思われても不思議ではない程の美しさ。

ちなみにこのモデル、1980年のブラックゴールドキャンペーン用に製造された一台で、記念日を祝うために280ZXブラックゴールド・エディション用の特別カラーが準備されたそうで、その特別モデルのイメージ用として、日産経営陣の前でディスプレイ用としても活用するためにカスタム塗装されました。

なので、ボディサイドにはゴールドのカスタムストライプが追加されているのが確認できるかと思いますが、このストライプが採用された記念すべき一台ということに。

2ページ目:出品価格は1,000万円超えに!内装も新車並みの美しさ?!