日本人オーナーにも複数台納車されたランボルギーニ新型カウンタックLPI 800-4。今度はカナダ人オーナーに納車→ボディカラーテーマは何と「モミ」

日本にはブルー、レッド、ブラック、シルバー、マジョーラと様々なカラーの新型カウンタックLPI 800-4が納車済み

ランボルギーニが世界限定112台のみ販売した新型カウンタックLPI 800-4(Lamborghini New Countach、クンタッチ)。

ランボルギーニ独自にて開発したというスーパーキャパシター技術を盛り込んだマイルドハイブリッド搭載型の近未来型ハイパーカーで、過去のカウンタックを系譜する一台でもありますが、ここまで過去と未来を忠実につなぐハイパーカーは珍しく、且つ昨今のトレンドにもなっている2トーンカラーやグラデーションカラーを採用せずモノトーンのみに対応しているところも、ランボルギーニらしいところ。

ちなみに日本人オーナーに納車されている新型カウンタックは、現時点でブルー系やレッド系、ブラック系、シルバー系、マジョーラ(カメレオンカラー?)系など様々。

海外だとホワイト系やグリーン系、ブラウン系なども納車されていますが、今回はちょっと珍しいエメラルドグリーン系がカナダ人オーナーに納車されています。


カラー名は聞きなれない「ヴェルデ・アベテ」

こちらが今回、カナダ人オーナーに納車されたという新型カウンタックLPI 800-4。

ランボルギーニバンクーバー公式が公開したものですが、ブリティッシュレーシンググリーン風にペイントされたのはヴェルデ・アベテ(Verde Abete)と呼ばれるランボルギーニオリジナルカラーで、ヴェルデはイタリア語で「緑、グリーン」を意味します。

そしてアベテはイタリア語で「和らげる、弱める、廃除する」を意味しますが、それ以外にも「樅(モミ)」という意味があることから、おそらく自然でナチュラルな緑を意味するためのボディカラーだと予想され、その色合いも確かにナチュラルで柔らかい印象がありますね。

グリーン系のカウンタックと聞くと、シンプルな濃いめのグリーンや明るめのライトグリーンのどちらかになりますが、ここまで上品にまとめられたグリーンは初めて。

グリーンにブロンズホイールはちょっと珍しいかも?

そしてサイドビューはこんな感じ。

足もとの鍛造アルミホイールはブロンズにペイントされていますが、リボルバー意匠のホイールも旧世代カウンタックのホイール意匠からインスパイアされています。

リヤミドシップ特有のフロントノーズの短さに加え、直線的なラインと滑らかでシームレスなラインを繋ぐ複雑な造形を持ちながらも、所々にカウンタックデザイナーであるマルチェロ・ガンディーニ氏の個性を取り入れているのも魅力の一つ(特にリヤフェンダーアーチが後方に向かって上がっていくデザインはそのまんま)。

ブロンズアクセントは、ホイールだけでなく細部にも

ホイールデザインに合わせて、フューエルキャップやサイドミラーキャップトリム、Lamborghini /Countachバッジなど、エクステリア全体に味わい深いブロンズのアクセントが施されています。

そしてトップルーフからリヤミドシップエンジンフードにかけて広がっていくような、サンルーフとガラスフードの作りもナチュラルで、自然の色味の中に”開放感”を与えているところに、カナダ人オーナーのセンスが光るシーンも。

ヘッドライト意匠はディアブロ後期を彷彿とさせるものがあり、水平基調のLEDデイライトと二眼LEDヘッドライトとの組み合わせもシャープでコンパクト。

さすがにカウンタック特有のリトラクタブルヘッドライトは安全基準の絡みで採用されていませんが、既にデジタルアーティストによる仮想レンダリングが複数登場しているようです。

2ページ目:見た目に合わせて内装もラグジュアリーに…改めて日本で一番最初に納車された新型カウンタックも見ていこう