何と高速道路で280km/h!制限速度110km/hに対して2倍以上のスピード違反で逮捕されたフォルクスワーゲン・ゴルフRの22歳ドライバー。そういえば「首都高はサーキット」と言い放って逮捕された人物もVW乗りだった件

常軌を逸した速度ながらも、事故が起きなかったことは不幸中の幸い

2022年11月7日の午前9時半ごろ、オーストラリア・シドニーから南に1時間ほど走ったミタゴン近郊において、制限速度の2倍以上となる280km/hという常軌を逸した速度で走るフォルクスワーゲン・ゴルフR(Volkswagen Golf R)が、速度超過並びに危険運転罪により逮捕されました。

これはオーストラリア・ニューサウスウェールズ州警察(Twitter ID:@nswpolice)の公式Twitterにて投稿されたもので、先代Mk7をベースにしたハイパフォーマンスモデル・ゴルフRが暴走していたところを警察が発見し、その後警察の手によって取り締まり・逮捕する瞬間を画像付きで投稿したものですが、この情報は地元のテレビニュースでも放送されたとのこと。

しかも、このゴルフRを運転していたのは22歳の男性で、普段から高速道路では200km/h以上の速度で走っていることが判明しています。


ところで280km/hもの速度をどうやって測定したの?

こちらが今回、ニューサウスウェールズ州警察の高速道路パトロール隊員が記録したものですが、280km/hものスピードにて走行していたゴルフRのドライバーも中々に強烈ではあるものの、それ以上に驚いたのが「280km/hもの速度を出してゴルフRの速度を計測し、その後捕まえた警察のドライビングテクニック」。

この速度超過については、日本国内の高速道路に設置されるようなオービスで測定したものではなく、どうやら警察車両にて計測された速度が280km/hだったとのことで、すなわち「警察車両もゴルフRの後ろを追走して280km/hの速度を出していた」ということになりますが、そもそも本当にポリスカーも280km/hもの速度を出していたのかは疑問に思う所。

フォルクスワーゲンなどのドイツ車は250km/h制限になっている

ちなみにフォルクスワーゲン・ゴルフRは、工場出荷の際に紳士協定の絡みで250km/hまでの速度に電子的に制限されているはずですが、もしかするとこの22歳のドライバーは、ショップにてリミッターを解除したか、もしくはフォルクスワーゲンのメーカーオプションにある250km/hのリミッターを解除する機能を取り入れていた可能性が高そう。

何れにしても、ドイツの一部速度無制限区間となるアウトバーンでもないところで280km/hもの速度を出すのは非常に危険ですし、改めて他車を巻き込むような大事故につながらなかったのは良かったところ。

ニューサウスウェールズ州では、常軌を逸した速度超過の場合、運転免許証はく奪

ちなみにニューサウスウェールズ州警察は、「22歳のドライバーの運転免許をその場ではく奪」と説明。

ニューサウスウェールズ州では、速度制限に対して45km/h以上超過した場合、3,300オーストラリアドル(日本円に換算して約31万円)の罰金最低6か月の免許剥奪が課せられ、一般市民にとって危険な方法で運転したこと(無謀運転とも呼ばれている)で起訴されました。

ニューサウスウェールズ州では、無謀運転に対する罰則は、2,200オーストラリアドル(日本円に換算して約21万円)の罰金と、12か月の免許停止から9~12 か月の懲役まで様々。

ドライバーには出廷通知が発行されており、2022年12月20日にモスベール地方裁判所に出廷する予定となっています。

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