噂では1,000万円超え?!三菱パジェロエボリューションがアメリカの競売にて出品へ!「25年ルール」をクリアした右ハンドル仕様で、日本から輸入されたばかりのお宝
アメリカで高騰しているのはJDMスポーツカーだけではない?
アメリカ独自の輸入規制でお馴染みとなる「25年ルール」。
右ハンドル仕様の日本製スポーツカーなどを輸入する際、製造から25年が経過しないと関税や規制が緩和されないアメリカ独自のルールとなりますが、これをクリアしたモデルの多くが、競売や中古車市場にて出品され、とんでもない金額にて取引されています。
ここ最近だと、日産スカイラインGT-Rシリーズやトヨタ80スープラ、スバル・インプレッサ22B STiなどが高額値で取引され、新車価格よりも高額な1,000万円~3,000万円程にて取引される車両も少なくはありません。
そんなアメリカにて大人気の日本製(JDM)スポーツカーですが、これら以外にも、日本国内にて販売された三菱パジェロエボリューション(Mitsubishi Pajero Evolution)も大きな注目を集めています。
マニュアル(MT)モデルは僅か約500台のみ?!注目度はかなり高く、約1,000万円の価値があるとの情報も?
こちらが今回、アメリカのオークションサイトCars&Bidsにて出品されている1997年式の三菱パジェロエボリューション。
本サイトの情報によると、パジェロエボリューションは1997年~1999年までに2,500台のみ生産された希少なハイパフォーマンス&オフロード向けの一台で、メタルトップのショートボディをベースにしつつ、シャシー剛性強化と曲げ剛性を+44%向上、そしてねじり剛性を+33%向上することで、従来のパジェロとは別物レベルで強化。
見た目は3ドアクロカンとは思えぬほどにエクストリームで、空力性能を意識しエアロバンパーやオーバーフェンダー、サイドエアダム、ワイド化リアスポイラーを装備することで更にトータルバランスを向上。
アップデート内容はもはやスポーツカー/ラリーカーレベル
この他にも、従来モデルから更にアグレッシブさを追求するため、ボンネットフードやスキッドプレートをアルミ製に変更することで軽量化。
更にラジエーターグリルの開口面積を拡大することで、ボンネットフードにエアインテーク、オーバーフェンダーにエアアウトレットを設け冷却性能を強化しているところも、もはやスポーツカーレベルの改良となっています。
こうした見た目と性能を上手く両立したパジェロエボリューションですが、今回出品されるモデルは、2,500台のうち僅か約500台しか製造されなかった5速MTモデル(残り約2,000台は5速ATと云われている)で、その希少性も非常に高いといわれています。
長き25年ルールをクリアし、合法にてアメリカに輸入された希少な一台
ちなみにこのモデル、先述の通り右ハンドル仕様&日本で販売されたモデルなので、アメリカでの販売実績はありませんが、25年ルール解禁に伴い、2022年前半に合法にてアメリカへと輸入されたとのこと。
そしてオークション出品前に所有していたのが日本人ということもあり、かなり細かく手入れされていて、おまけにコンディションも抜群とのことからまだまだ元気に走らせることが可能。
パジェロエボリューションのために設計された特別な足回り
足回りやパフォーマンス面いおいても、ARMIE(All Road Multi-link Independent suspention for Evolution、アーミー)と名付けられた四輪独立懸架サスペンションを採用することにより、フロントはダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク式ダブルウィッシュボーンで、それぞれ240mm/270 mmのストローク量を確保。
トレッド幅においても、前後ともに1,590mmとのことで、フロント+125 mm/リヤ+110mmワイド化することで安定性を向上。
そして駆動方式に関しては、従来のパジェロをベースにしながらも、スーパーセレクト4WDを搭載し、リヤデフにヘリカルLSDとビスカスLSDを組み合わせるハイブリッドLSDを設定。
足もとには16インチのアルミホールと肉厚の大口径タイヤを装着するなど、全体的に余すことなくアップデートされているのもグッドポイント。
現代では絶滅危惧種レベルのV6エンジン
ちなみにパワートレインは、今ではかなり希少ともいえる排気量3.5L V型6気筒エンジンを搭載し、当時馬力制限いっぱいの最高出力280ps/最大トルク348Nmを発揮しますが、一部報道によると書面上の最高出力と実際の出力に差があり、つまりはカタログスペックよりも更に高い馬力を発揮していた?との噂も(スカイラインGT-Rも自主規制いっぱい280psだが、なかには300psを優に超えていたものも?)。