これ大丈夫か…?トヨタUSA幹部がフルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300をアメリカ向けに販売することを示唆→日本市場向けはまた後回しで更なる長納期の恐れも?

仮にアメリカ市場向けが復活する場合、日本市場向けの優先順位が気になるところだが…?

2021年8月に発表・発売されて既に1年以上が経過しているトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Crusier 300)。

発売直後から納期4年以上という「トヨタとしては初」の長納期&人気っぷりで、その背景には輸出や転売などが絡み、その結果として新車購入時に誓約書(同意書)・覚書にサインを求められるほど。

しかもあまりにも全国のバックオーダー数が多いために、2022年7月末時点でレクサス新型NX/LX600と共に受注一旦停止となりましたが、受注再開の目途としては2023年央頃を予定しているそうで、しかしその時期までにバックオーダーを捌き切れるとは思えないほどにスケジュールが遅れています。

既に大手中古車サイトでは、新車価格の1.5倍~2倍ほどの価格帯にて高額転売・輸出されていますが、今後もまだまだ中古車サイトにて販売されるでしょうし、納期が短縮されることも無さそう。

こうしたなか、本モデルが販売されていないアメリカ市場にて復活する?との噂があり大きな話題となっています。


あくまでも「可能性が高い」というだけではあるものの、復活を示唆することは一種の不安要素でもある

海外カーメディアMotorTrendの報道によると、トヨタモーター・ノースアメリカ幹部(販売担当副社長)のジャック・ホリス氏とのインタビューにて、アメリカ市場向けの新型ランドクルーザー300復活説について尋ねてみたところ、同氏は「アメリカユーザーからの要望・リクエストは多い。デザインや用途、スペックなど含め、今すぐにアメリカ向けが復活するかについては一旦控えるが、将来的に復活する可能性は高いかもしれない。そして、数年後にはレクサスを超えてラインナップを拡大する可能性もある」と述べています。

トヨタと言えば、北米市場専売と予想される3列シートSUVの新型グランドハイランダー(New Grand Highlander)のティーザー画像を公開したばかりで、この他にも、新型タンドラ(New Tundra)やセコイア(Sequoia)といったV型6気筒ツインターボエンジンをベースにしたフルサイズフラッグシップモデルもラインナップ。

道幅の広いアメリカの公道だと、こういったフルサイズモデルの需要も高く、反対に中途半端なサイズ感のランドクルーザー200/300の需要は「?」という疑問はあるものの、なぜこのタイミングで新型ランクル300がアメリカ市場向けとして復活することを示唆したのかは不明。

アメリカでは日本に存在しないレクサスLX600 F SPORT Handlingもラインナップ

ちなみにアメリカでは、ランクル300を販売しない代わりに兄弟車種のレクサス新型LXを販売していて、更に日本市場にはラインナップされていないLX600 F SPORT Handlingと呼ばれるメッシュグリルを採用したグレードも。

日本市場向けに比べると比較的充実したラインナップとなっていますが、それでもアメリカユーザーからは、あの適度なサイズ感?のランクル300の復活を望む声が多いのかもしれません。

2ページ目:仮にアメリカ市場向けの生産が決定した場合、日本市場向けの個体はどうなる?納期は更に延びる恐れも?