日本人オーナーにも納車予定のフェラーリ新型デイトナSP3。早くもモナコにて2台目が納車された模様。ボディカラーはワンオフモデルにも採用されたロッソマグマ

(続き)モナコユーザーにて納車されたフェラーリ新型デイトナSP3を見ていこう

改めてフェラーリ・デイトナSP3のエクステリアを見ていくと、フェラーリが1960年代のレーシングモデルから大きくインスパイアされているのが分かります。

なおデイトナSP3の由来も、1967年に開催されたデイトナ24時間耐久レースにおいて、330 P3/4や330 P4, 412Pの3台が、当時強力なライバルであったフォードに勝利し、歴史的な1-2-3フィニッシュにちなんだことから、この名が付けられたとも云われています。

あとデイトナと聞くと、フェラーリの過去のラインナップモデルで「デイトナ」の愛称で呼ばれていた365 GTB/4をイメージする方も多いと思いますが、これは正式名称ではなく、あくまでもフェラーリファンの間で呼ばれていた愛称であり、フェラーリが正式にデイトナの名を使ったのは今回のデイトナSP3が初めて。

足もとを見ていくと、何とも珍しいブロンズ仕上げのシングル5スポーク鍛造アルミホイールを装着し、センターロック式ではなく5穴での締結式というのも注目ポイント。

ブレーキディスクローターはカーボンセラミック製で、ブレーキキャリパーは細部のアクセントカラーと共通にしたブラックで引き締まりを強化。

本来、こういったカラーリングだとイエロー系やレッド系のキャリパーを選択しがちですが、敢えてブラックでまとめてきたところは、これまで様々な仕様のフェラーリを選んできたVIPオーナーの経験が活かされたデザインなのかもしれません。


内装は何とも珍しいBlu Elettrico×アルカンターラ

内装はこの画像一枚のみとなりますが、シートカラーは特別なブル・エレットリコ(Blu Elettrico)で、シート表皮はオールアルカンターラ。

ちなみにこのBlu Elettricoですが、内装よりもボディカラーとして採用されていることが多く、3層レイヤーを持つ高輝度塗装で深みと輝きを併せ持つ特殊カラー。

ラ・フェラーリやSF90ストラダーレ(SF90 Stradale)、F8トリブート、ローマ(ROMA)、812スーパーファスト(812 Superfast)といったモデルでも、このボディカラーに塗装されたモデルが海外や日本国内にもあり、従来のブルーカラーとは異なる魅力があります。

ちなみにこのデイトナSP3、新車での車両本体価格は約2.6億円ですが、既に中古車市場では、未だ納車されていないにも関わらずビルドスロット(車両本体+購入枠を提供する権利)として販売しているとのことで、その価格帯も5億円を超えているようです。

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Reference:Instagram(Ferrariscuderiamontecarlo)