15年以上も川底に沈んでいた盗難車・アキュラ(ホンダ)初代NSXのその後。落札者には多数のメディアから取材殺到…登録者1,000万超えの人気YouTuberで紹介される可能性も?

今回の一件は想像以上の反響で、数多くの海外メディアが落札者に取材を申し込んでいるようだ

前回のブログにて、ホンダの北米部門であるアキュラが販売した初代NSXが、15年以上も川底に沈んでいたことが明らかとなり、その車が盗難車であったこと、発見された経緯は殺人事件で他に沈められていた車を引き揚げた際、併せて初代NSXも発見されたというもの。

その後、この初代NSXは廃車もしくは事故車レベルの車が多数出品されているサルベージオークション(競売)に登場し、8,500ドル(日本円に換算して約114万円)にて落札されました。

このニュースは瞬く間に世界中に拡散され、本モデルを落札した現オーナーのBecca Nicle Johnson氏に多数のメディアより取材が殺到しているとのことです。


落札されたボロボロの初代NSXは、まだ具体的にどのように復活するかは決まっていない

こちらが以前ご紹介した、川底に15年以上も沈んでいたという初代NSX(盗難車)。

本モデルは、量産車としては世界初となるオールアルミボディモノコックを採用していることもあり、錆に強いことや耐食性の高さ、比重2.7と軽量ボディを生み出せるなど、メリットを多数持つ一方で、大幅なコストアップにつながる一台でもありました。

ちなみにこのモデルに採用されているオールアルミボディモノコックは、社団法人自動車技術会の「日本の自動車技術180選」の車体部門において、「剛性解析により理想的な高剛性設計とした」として選出されたことでも有名。

その特殊性から、工場に発電所を併設したり、大工場での産業用ロボットによる流れ作業製作ではなく、エンジン同様に車両の生産は全て手作業で行っていたことも有名ですし、日本製スーパースポーツカーとして世界にその名を広めることとなりました。

そういった特別な構造・素材を持つ初代NSXは、15年以上川底に沈んでいたとしても、見た目は確かにボロボロで廃車になってもおかしくないところですが、ボディ表面は特に大きな錆は無く、塗装もしっかり残っているところはさすがの一言。

ちなみにこの車両、実際に約114万円にて落札したBecca Nicle Johnson氏によれば、「サーキットにて再び走らせること」を夢見ていて、これから修理もしくはフルレストアするような大がかりな作業になることが予想されますが、厳密にどのような形で復活するのかは決まっておらず、当時の姿に戻されるのか、はたまた違う形で復活するのか、エンジンが搭載されていないため、全く別のエンジンもしくは初代NSXのエンジンを購入して載せるのかも決まっていません。

チャンネル登録者数1,000万人超えのSupercarBlondieも注目

今後、多数の海外カーメディアの取材も控えているBecca Nicle Johnson氏ですが、取材のなかで想像した姿を言葉にすることも考えられますし、今後の動向には注目したいところ。

そしてこの出来事に関しては、登録者数1,130万人(2023年3月15日時点)の大人気自動車系YouTuberでお馴染みSupercarBlondieも注目するほどですから、もしかすると彼女が実際にYouTube動画にて紹介することも考えられるかもしれませんね。

2ページ目:川底に沈んでいた初代NSXが引き揚げられた瞬間の画像も公開!