約15年間も川に沈んでいたボロボロのアキュラ(ホンダ)初代NSXを114万円で購入した猛者が登場!元は盗難車で、これから大規模な修理計画が進められるようだ
ボロボロになったNSXを修理・レストアするストーリーはいくつか見てきたが…今回はかなり手が掛かりそう
ホンダの北米部門となるアキュラが販売していたスーパースポーツカーNSX。
1990年に初代がデビューし、上級セダン・レジェンド(Honda Legend)のV型6気筒エンジンの改良版を搭載したハイパフォーマンスモデルですが、このモデルが約15年間も川の底に沈んでいたのを回収し、サルベージオークションにて出品され、8,500ドル(日本円に換算して約114万円)にて落札した人物が話題になっています。
なぜNSXが川の底に沈んでいたのか?なぜ15年経過した今になってNSXが回収されたのか?なども気になる所ですが、どういった目的でボロボロのNSXを約114万円にて落札したのか見ていきましょう。
そもそもなぜNSXは川に沈んでいたのか?どういった経緯で引き揚げられたのか_
こちらが今回、サルベージオークションにて出品され、8,500ドルで落札されたアキュラ初代NSX。
リトラクタブルヘッドライトが特徴的な2ドアスポーツクーペですが、ボディは全体的にボロボロに錆びた状態で自走することは不可能。
そしてこのクルマが「なぜ15年経過した今になって川の底から回収されたのか?」ということですが、この車両情報を掲載しているBecca Nicole Johnson氏によると、どうやらこのクルマは1990年代後半に盗難被害を受け、1990年代後半からアメリカ・ノースカロライナ州のヤドキン川に何らかの形で沈められたと云われています。
その後、約15年が経過して、2019年に起きた殺人事件絡みで別の車をヤドキン川から引き揚げた際、たまたま川の底に沈んでいたアキュラNSXも同時に引き揚げられたため、今回サルベージオークションにて出品されたとのこと。
まさか盗難車が川の底に沈められた状態で15年間も放置されていたことにも驚きですが、その車を購入したオーナー(匿名)も中々に特殊。
車の状態としては、内外装共にボロボロに破損し、モーター含む一部パーツが行方不明、そして窓ガラスも割れた状態ですし、車内には大量の土や枯れ木、ゴミなどが入り込んでいるため、この状態から修復することはかなりの時間と労力必要になりそうです。
落札したオーナー「サーキットで再び走らせようと思っている」
車内もかなり悲惨な状態になっているのがわかりますね。
果たしてこれだけの最悪なコンディションからどのように修理するのか気になりますが、オーナーは「サーキットで再び走らせようと思っている」と完全復活を願っているようです。
リヤハッチが浮いているのが確認できますが、果たして中身は…?
リヤハッチを開けるとこんな感じ。
完全にフロントシートバックは土で埋まってしまい、これらを完全に取り出すだけでも一苦労。