フルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックが米にてリコール!意図せずハンドルが多く曲がり事故する恐れも…この他スズキ・エブリイやフェラーリSF90ストラダーレもリコール

アメリカだけでなく日本でも届け出されそうなリコール案件だ

ホンダのスポーツハッチバック&セダンモデルとなるフルモデルチェンジ版・新型シビック(Honda New Civic, FL)にリコール。

今回の不具合は、アメリカ市場向けに納車された個体が対象とのことですが、場合によっては遅れる形で日本市場向けやタイ市場向けなど、様々なエリアにて納車されているシビックがリコールの対象ということも考えられます。

米国運輸省道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、略称:NHTSA)に提出されたリコール概要を見ていくと、対象となっている2022年~2023年に製造された新型シビックのステアリングに問題があるとのこと。


ステアリングに勝手に力が入り、意図せず大きく曲がり事故する恐れも?

引き続きNHTSAの情報を見ていくと、シビックのステアリングの不具合は、過去11か月間に145件もの不具合報告・クレームが入っていて、その理由が「車両を運転しているときに、ステアリングの力が一時的に増加した」というもの。

この問題は、一定時間運転した後、特に高速道路のような高速走行時に発生すると言われていて、そして不具合報告が入っている車両の多くが走行距離は少なめなのだそう。

つまり、意図せずハンドル操作が増加してしまうということですが、ドライバーが道路上での危険を回避しようとする際、ステアリングも過剰に反応する危険性があり、最悪の場合、ステアリング操作を誤って衝突する危険性が高くなると報告されています。

上述にもある通り、リコールが届け出された時点では145件もの不具合報告が入っていますが、衝突やケガといった事故は発生していないことは不幸中の幸い。

同じステアリング操作問題により、他の車種も対象になる恐れも?

具体的な改善措置については明らかになっておらず、現在ホンダも予備評価を実施しているとのことですが、この他AP通信が報道していることとして、同じ機能性を持たせているシビック以外の車種でも、同様の症状が起きる恐れがあるとして、(リコールにならない可能性もあるが)調査対象は238,000台に上ることも考えられるそう。

上述にもありますが、今回のリコールはアメリカ市場向けに限らず、日本で既に販売されている新型シビック(New Civic, FL1)やシビックe:HEV(FL4)、更にはスポーツモデルのシビックタイプR(New Civic Type R, FL5)も対象となる恐れもあります。

ちなみにアメリカ市場向けとして販売されているホンダのラインナップモデルで、直近のリコール届出があったのがシートベルトの不具合。

対象台数が約45万台と非常に多く、対象モデルも2017年~2020年に製造されたオデッセイ(Odyssey)やアコード(Accord)、インサイト(Insight)、CR-V、アキュラRDXとなっています。

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