よく発見されたな…超希少な新車のテスラ・ロードスターが「13年間」も中国の輸送用コンテナに放置。15年間も川の底に沈んでいたホンダNSXの盗難車を発見して以来の衝撃
やっぱり色んなところにとんでもないお宝たちが眠ってるんだな…
以前、アメリカ・ノースカロライナ州のヤドキン川に何らかの形で沈められたホンダ初代NSXが、約15年ぶりに引き揚げられ、その後サルベージオークションにて出品 → 8,500ドル(日本円に換算して約114万円)にて落札されたとして大きな話題となりました。
そして今回、中国の輸送用コンテナのなかに新車同様のピュアEVスポーツカーとなるテスラ・ロードスター(Tesla Roadster)3台が13年ぶり発見され、2023年5月下旬までに買い手が見つからなかった場合、アメリカに輸送されることが明らかとなりました。
一体なぜ13年間も輸送用コンテナにて放置されていたのでしょうか?
まさに新車同様の美しさを持つテスラ・ロードスター3台が13年ぶりに発見される
こちらが、中国の輸送用コンテナ内にて約10年間も放置されていたテスラ・ロードスター。
ボディカラーはラディアントレッドに塗装されたスポーツバージョンとのことで、当時の美しさはもちろんのこと、シートには新車納車前のビニールカバーで保護されていることが確認できますね。
そして2代目は、ベリーオレンジのベースグレードで、フロントフードボンネットがボディカラーと同色のオレンジにペイントされています。
見た目はどことなくロータスっぽい雰囲気がありますが、実はロータス・エリーゼ(Lotsu Elise)のパーツが一部流用されていて、シャシー開発もロータスからサポートを受けていたのも注目ポイント。
そして3台目が、ベリーオレンジ×ブラック2トーンタイプのロードスター・スポーツバージョン。
こちらは、先ほどのベースグレードとは異なり、フロントフードがブラックにペイントされたスポーティでメリハリのあるエクステリア。
3台ともに共通して言えることは、どれもコンテナ内にて放置されていたからなのか、ほとんど汚れておらず新品同様の美しさを保っていること。
さすがに13年間も動かさずに放置していれば、細部の劣化はもちろんのこと、バッテリー始動はかなり難しい状態だと思うものの、やはり一番気になるのは「なぜ13年間も放置され、どうやって13年ぶりに発見されたのか?」ということ。
一体なぜ13年間も放置されていた?
ちなみにこれらのモデル、3台全て一人のユーザーによって購入されたそうで、アメリカから中国へと出荷されたとのことですが、その後不明な理由で顧客へと納車されずに放棄されたとのこと(その不明な理由が気になる!)。
おまけにどのような経緯で発見されたのかも一切明らかになっていないのが謎なのですが、そもそも13年間も輸送用コンテナが放置されていたことに疑問を持たなかった中国側にも「何で?」と色々疑問に思ったり…
おまけに売り手が支払うことになっている保管料が発生し続けているそうで、その期間が10年ともなれば保管料だけでとんでもない金額になりそう…
おそらく充電しても自走することのできないテスラ・ロードスターですが(っというか充電できるかどうかさえも不明)、今回この車両を販売し、中国トップクラスのテスラ・ロードスターの修理技術を誇るGruber Motor Companyによると、今回発見されたロードスター3台の走行状態を直接調査し「ESSパックのサービスプラグが出荷前に取り外されたかどうかはまだわかっていない。さらに興味深いのは、13年間保管された後、バッテリーパックに寿命が残っているかどうかがポイントである」と説明。
これらのモデルを修理した後、Gruber Motor Companyはオークションに出品して買い手が見つかれば納車する予定とのことですが、もし2023年5月下旬までに買い手が見つからなかった場合は、アメリカへと返送されるそうです。