フルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアの実車&内装を見てきた!Zグレードでも十分な豪華さだが、USBやドリンクホルダーの位置はちょっと心配?
新型アルファード/ヴェルファイアは実際に見るとまた印象も変わるが、色々と気付けたポイントも
2023年6月21日に発表・発売されるも、わずか数日程度でほとんどのトヨタディーラーでは2024年8月分までの生産枠が売り切れてしまい、受注一旦停止となっているところも多いフルモデルチェンジ版・新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)。
前回のブログでは、アルファードのエクステリアを中心に実車インプレッションしつつ、ちょっと残念に思うポイントや、展示車を見に来たお客さんの反応・感想などをレポートしてきましたが、今回は本モデルの実車内装を見ての感想・レポートをまとめていきたいと思います。
先代30系アルファードから進化した部分もあれば、「これはちょっと残念だな…」と思う所もあるため、これらも含めてチェックしていきましょう。
アルファードの一番の醍醐味ともいえる2列目シートから見ていこう
まず真っ先に注目したいのは、新型アルファードの2列目内装から。
グレードは(発売時点で)最も安価なガソリンZグレードにはなるものの、やはり人気グレードということもあって内装はかなり力が入っていて豪華。
特に2列目キャプテンシートは、左右の肘置きからシートの肉厚さ、オットマンが搭載されるなど先代30系アルファードを踏襲する作りで、更に細部のオーナメントアクセントには、ブロンズチックなカラーを加飾することで更に高級感とエレガントさを演出。
2列目用の各シートバック部分にはアシストグリップも設けられていて、更にブロンズカラーの加飾を設けることで、さりげないオシャレさと高級感もアップ。
真正面で見るとこんな感じ。
アシストグリップには買い物フックが設けられ、上着なども仮置きすることができる高さですし、シートバックポケットも充実。
その下には車検証などが仮置きできそうなスライド式収納ポケットも設けられています。
センターコンソールバックのユーティリティも上手く考えられているが…
こちらはセンターコンソールバックのベンチレーションや収納ボックス、ユーティリティ関係。
トレイなどを開けるとこんな感じ。
ユーティリティ関係のところには、非常時給電式のAC100V/100Wアクセサリーコンセントが設けられていますが、ビジネスシーンや家族旅行でコンセントを活用するような場面があっても、わざわざ差込のポイントを探さなくてもスムーズに抜き差しができる高さに設けられているのはグッド(ノア/ヴォクシーのアクセサリーコンセントは下部で抜き差ししづらく、夜間はとても見づらかった)。
ただし、アクセサリーコンセントの配置的にスマホもしくは任天堂Switchなどの四角いアダプターが抜き差しできるようなスペース/クリアランスがあるのだろうか?という疑問もあり、場合によってはかなり使いづらい可能性も考えれそう。
右側はUSBポートを追加で設置できる場所?のようにも見えますね。
2列目アームレストにはちょっとしたギミックも
こちらは2列目キャプテンシートのウォークスルー側に設けられたオーナメント。
90度展開すると、こんな感じでドリンクホルダーとしても活用できるギミックタイプなのは中々にユニーク。
ウォークスルー部分にはセンターテーブルとブロンズのオーナメント加飾付き。
今回の新型アルファード/ヴェルファイアでは、中国市場を強く意識してなのか、こうした目に見えてエレガントさを強調させるオーナメントが分かりやすく加飾されていますね。
2列目シートのウォークスルー側にはUSBポートが設けられているが?
あと実車を見に来ていたお客さんの多くが気にしていたのが、こちらの2列目キャプテンシートの内側に設けられたUSB Type-Cポート。
夜間時にUSBポートが光るのかどうかは未確認ながらも、ウォークスルー近くにUSBケーブルを差し込んでいると、3列目の乗員が乗降りする際にケーブルが当たる、もしくはケーブルに引っ掛かってしまうのではないか?といった声も”意外に多かった”のが印象的でした。
各種スイッチ類は良くも悪くも国産車らしい
2列目から見た天井はこんな感じ。
物理スイッチ系はシンプルなハードプラスチック系ですが、変にアルミやメタル素材を使用せずに簡易的にまとめてくるところはトヨタらしいと云いますか、国産車らしさがありますね。
ユニバーサルステップワゴンはメーカーオプションで両側に装備
あとは後席に乗り込む際に重宝しそうなユニバーサルステップ。
ノア/ヴォクシーでは左側にメーカーオプションとして設定されましたが、アルファード/ヴェルファイアでは両側に装備可能となりました(その代わりスペアタイヤとの同時装着は不可能)。
ユニバーサルステップの外側には金属調の加飾が追加されて見た目も向上しましたね。
あとは2段目のステップ部分には”ALPHARD”のロゴが確認できますが、これもディーラーオプションにてイルミネーション仕様にアップデートできるのもポイントです。
3列目は跳ね上げ&フック固定式
ちなみにこちらは3列目シートの格納時。
先代30系同様に跳ね上げ式で特に大きな改善は無いとのことですが、ノア/ヴォクシーのようにアタッチメントによる固定ではなくフックでの固定式。
コックピット周りや予防安全装備、2列目などに力を入れた分、3列目はおざなりになってしまったのかは不明ですが、ヴィジュアル的にもちょっと勿体ない所がありますね。
格納していない3列目はこんな感じ。
3列目は3人乗りですが、両サイドに座る人向けに格納式のアームレストが設けられているのはグッド。