フルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアの実車&内装を見てきた!Zグレードでも十分な豪華さだが、USBやドリンクホルダーの位置はちょっと心配?
(続き)トヨタ新型アルファードのインテリアをチェックしていこう
引き続き、トヨタ新型アルファードのインテリアをチェックしていきましょう。
続いてはいよいよフロントシート部分へ。
助手席側の内ドアトリムになりますが、2列目同様にブロンズカラーのオーナメントが加飾され、内ドアハンドルはシンプルな手引き式、そして電動パワースイッチはシンプルなオールハードプラスチック。
助手席はまさかのオットマン無し!
そして個人的に残念に感じたのは、助手席側にオットマンが装備されていないこと。
先代30系の魅力ポイントでもあったオットマンが廃止となった理由は不明ながらも、先代を知っているオーナー方からすると不満に感じるポイントではないかと思います。
スマートで無駄を削いだ格納式ドリンクホルダーだが…?
そしてもう一つが、運転席と助手席に設けられた格納式ドリンクホルダー。
上の画像のように、前後スライドで格納できるスマートなドリンクホルダーなのですが、その直下にはエアコンの吹き出し口が設けられているため、夏場のクールドリンク缶やペットボトル、コップが汗をかいたときに水滴が大量に入らないかちょっと気になる所。
下部に受け皿があるのは理解していますが、汗をかいた水滴が溜まって垂れ落ちるのでは?という懸念もあったり。
助手席グローブボックスの収納スペースは必要最低限?
こちらは助手席側のグローブボックス。
車検証やユーザーズマニュアルなどを収納したらパンパンになりそうですね。
運転席やコックピットを見ていこう
そしてこちらは運転席側の内ドアトリム。
サイドウィンドウなどのレバースイッチはちょっとしたシルバー加飾付き。
実際に触ってみると、”カチッカチッ”というメリハリがしっかりとしたクリック感は無かったように感じられます。
そしてこちらがコックピット。
トヨタのコックピットというよりも、どちらかというと新型NX/RX/RZ450e/LMといったレクサスのコックピットそのもので、まさにヒエラルキーを超えた豪華な装備内容に。
ディスプレイオーディオは新型NXなどと同じ14インチを搭載し、エアコンやシートヒーターといった快適装備も基本的にディスプレイ上でのタッチ操作。
そしてこれは良くも悪くもなのですが、各種安全装備のON/OFF設定やメーター上のレイアウト設定なども、ディスプレイオーディオで設定する必要があるため、この辺りの操作性は大きく賛否が分かれそう。
タッチトレーサーは慣れないと結構大変
メーターは12.3インチのフル液晶タイプですが、アルファードの車内にはスマートキーが置かれていなかったためイグニッションONは不可。
ただ、メーカーオプション扱いとなるトヨタチームメイト・アドバンスドドライブ用のドライバー監視システムや、レクサスのTazuna Conceptをベースにしたタッチトレーサー(ヘッドアップディスプレイを設定した場合にタッチトレーサーに変更される)も搭載するなど、このあたりもレクサスとほぼ同等の装備内容に。
タッチトレーサーは、良くも悪くもヘッドアップディスプレイ上に自分自身の好みのレイアウトに設定できるスイッチに過ぎないため、慣れないうちはヘッドアップディスプレイに集中しすぎて事故の発端にならなければ良いのですが…
あとはZグレードだとパドルシフトが設定されず、Executive Loungeのみになるのはちょっと残念なところ。
ステアリングの位置調整は、もちろん電動パワータイプのチルト&テレスコピック。
運転席の右下は各種スイッチ類が設けられ、給油蓋(フューエルリッド)は完全独立のスイッチ式を採用しています。
後席用スライドドアや左右独立ムーンルーフのサンシェード展開は、全て天井に装備。
あとはサンブラスを仮置きするためのスペースも設けられているのはグッド。
ガソリンモデルだとセンターシフトはストレート式
センターシフトは、アドバンスドドライブ&アドバンスドパークを搭載していても、ガソリンモデルの場合だとストレート式シフト(シフトブーツ付き)が継続されます。
※ハイブリッドモデルだとエレクトロマチックシフトが搭載される
あとは縦2列のドリンクホルダーや2口タイプのUSB Type-Cポートなども装備されますが、ストレート式のシフトになるだけでオーナメントや電動パーキングブレーキ[EPB]/オートブレーキホールド[ABH]などのレイアウトも大きく変化しますね。
センターコンソールボックスはこんな感じ。
ティッシュボックスが入るほどの大きさではありませんが、シガーソケットやUSB Type-C充電ポート、HDMI端子が搭載されています。
以上が新型アルファードの内装を中心としたインプレッションになりますが、先代から踏襲されているものとそうでないものが分けられ、特にユーザーが求めていたであろう助手席オットマンが無かったのはとても残念に思うところです。