一体どこで眠ってたんだ…走行距離僅か「70km」でガレージに「20年間」も眠っていたスバル・インプレッサ22B STiが競売に出品!僅か5台のみのプロトタイプモデル
世界には、まだまだ希少で走行距離の少ない特別なスポーツカーが眠っていそうだ
スバルが日本限定400台のみ(海外市場向け含めると約425台)販売した特別仕様車インプレッサ22B STi(Subaru Impreza 22B STi)。
当時の新車販売価格は500万円でしたが、2020年以降には中古車相場も高騰し、新車価格の6倍以上となる約3,000万円にて取引されることも。
大人気の国産スポーツカーだからこそ、盗難リスクも高い一台ですが、今回は更に希少ともいえるインプレッサ22B STiのプロトタイプモデルが競売に出品されるとして話題になっています。
1997年に東京モーターショーに出展され、プロトタイプが存在するのは僅か5台のみ
こちらが今回、海外オークションサイトBonhamsにて出品されるインプレッサ22B STiプロトタイプ。
Bonhamsによると、今回出品されるプロトタイプは、世界に僅か5台しか存在しない希少モデルだそうで、1997年に開催された東京モーターショーのショーカーとして出展されたとのこと。
シャシーナンバーとしては「061819」ですが、プロトタイプなのでプラークナンバーに記載される数字は「000/400」。
こちらがそのプラークナンバー。
本来であれば「XXX/400」という形でナンバリングされるのですが、”000/400”はまさにプロトタイプモデルを証明するもので、その中でも更に希少な一番最初に製造されたプロトタイプとも云われています。
プロドライブから日本人コレクターへと移り、公道にて走らせることなく約20年間もガレージに保管されていた
なお一部のプロトタイプモデルは、コリン・マクレー氏やニッキー・グリスト氏といったスバルのラリーチームドライバーに寄贈されていますが、今回出品される個体はプロドライブのデビッド・ラップワークス氏に寄贈されたもの。
同氏は、インプレッサ22B STiのベースとなったスバルWRC参戦モデルの開発担当を任された人物でもあるため、その人物にプロトタイプモデルが寄贈さるのも納得。
ちなみに、プロドライブの研究開発ディレクターに贈られた後、この22B STi は日本人コレクターのガレージにて保管されていたそうですが、約20年間も公道で走らせることもなく、キレイな状態を維持しながら保管していたそうです。
走行距離は僅か「70km」?!世界で最も走られていないインプレッサ22B STiに?
そのため、走行距離は僅か70kmしか走られておらず、以前シルバーストーンオークション(競売)に出品されたコリン・マクレー氏のプロトタイプの「11,802km」に比べると圧倒的に距離が少ないことがわかりますね。
Bonhamsによれば、「これまで登場してきた22B STi(プロトタイプ含め)史上最も走行距離の少ないモデル」と説明していて、最も高額値での落札が期待される一台とのこと。
しかもこの個体は、公道を走らず車両も登録されていないとのことで、デビッド・ラップワークス氏の手に渡ったときから、最初から展示用もしくは投機用として大事に保管するつもりだったのかもしれませんね。