あれ、リークされたものと違う?(2024年)スバル新型WRX TRが世界初公開…しかし巨大リヤウィングは確認できず→その理由にWRX STIの存在も影響しているようだ
オーストラリア政府よりリークされた巨大リヤウィング付の新型WRX TRは何だったのか?
2023年10月7日、アメリカ・フロリダ州にて開催されるスビーフェストにて、(2024年)スバル新型WRX TRの実車が世界初公開されますが、今回スバル・オブ・アメリカの公式プレスリリースより先行にて発表されました。
今回公開されたWRX TRは、先日オーストラリア政府よりリークされた巨大リヤウィング付のWRX TRとは異なり、スタンダードなWRX(日本名:WRX S4)と同じリヤウィングレスの4ドアセダンに。
一体なぜアメリカ仕様の個体はリヤウィングが装着されず、オーストラリア市場向けの個体にはリヤウィングが装着されているのか?これらも含めてチェックしていきましょう。
パッと見はスタンダードなWRXと何ら変わらないように見えるが…
こちらが今回、スバル・オブ・アメリカの公式プレスリリースより発表された新型WRX TRのエクステリア画像。
イメージカラーはレッドで、従来のWRXと大きな違いは見られないように感じられ、しかし足もとのガンメタリック仕上げとなるマルチスポーク19インチアルミホイールや、レッドにペイントされたブレンボ製ブレーキキャリパーは標準装備。
スバル・オブ・アメリカ曰く、本モデルは2024年初め頃よりデリバリーがスタートする予定だそうで、現時点では台数限定で販売する計画は無く、あくまでも新グレードとして設定されるようです(日本でいえばSTI Sport的なグレードか?)。
トランスミッションはスバリスト歓喜の6MTのみ
インテリアの公式画像はありませんが、スバル・オブ・アメリカの情報によると、WRX TRのトランスミッションは6速MTのみで、CVTの設定は無しとのこと。
パフォーマンス面においても変更されているポイントがあるようで、従来のWRXと比較して、より硬いスプリングと微調整された減衰率、更には再調整されたステアリングラックを備えているとのことで、よりスポーティな走りを提供しているようです。
スバルは、より鋭いステアリング応答と、より優れたボディコントロールを提供するため、フロント・リヤのタイヤには、245/35 R19のブリヂストン製ポテンザS007を標準装備し、濡れた状態でも乾いた状態でもグリップ力を高めるような走りを提供するとのこと。
ブレーキング性能に力を入れているWRX TR
専用タイヤだけでなく、ブレーキング性能にもプラスの影響を与えるとのことで、更なるアップグレードのためにブレンボ製6ピストンフロントキャリパーと、2ピストンリアキャリパーを搭載し、キャリパーカバーはスポーティなレッドに塗装されています。
通常のWRXに比べて、パッドとローターが大型化され、ブレーキマスターシリンダーの大型化により制動力が向上し、ペダルタッチも向上。
そしてWRXのディスクローターが、フロント12.4インチ(315mm)/リア11.4インチ(290mm)または11.8インチ(300)であるのに対し、WRX TRでは、フロント13.39インチ(340mm)/リア12.83インチ(326mm)に大口径化しているため、この点も事前のリーク情報通りですね。