トヨタが中国にて新型ランドクルーザー250とクラウンセダンの2車種を同時発表へ!中国では「ランドクルーザープラド」として発売→5年ぶりのランクルブランド復活

中国でも、遂に本命のランクル&クラウンモデルが登場

中国第一汽車集団とトヨタの合弁企業である天津一汽トヨタが、2023年11月17日より開催される広州モーターショー2023にて、中国向けとなる新型ランドクルーザー250(Toyota New Land Cruiser 250)と新型クラウンセダン(New Crown Sedan)の2車種を発表することを明らかにしました。

両車共に日本市場でも発売されることが決定していて(クラウンセダンは2023年11月13日に発売されたばかり)、ランドクルーザー250は、市場によって搭載されるパワートレインが異なることが明らかになっていますが、果たして中国市場ではどのようなエンジンが搭載されるのでしょうか?

そして、名称においても「ランドクルーザー250/クラウンセダン」となるのか?それとも別の名称となるのか?それぞれチェックしていきましょう。


天津一汽トヨタが公開した2車種のティーザー画像をチェック!

こちらが今回、天津一汽トヨタが公開した新型ランドクルーザー250とクラウンセダンのティーザー画像。

左側がランドクルーザー250で、右側がクラウンセダンになりますが、左側はスクエア型ヘッドライトを搭載したモデルで、丸目ヘッドライトの個体が公開されていないことを考えると、中国市場ではスクエア型ヘッドライトのみのモデルをラインナップする?ことが予想されます。

中国では新型「ランドクルーザープラド」として発表へ!

改めて、ランドクルーザー250のティーザー画像を見ていきましょう。

どうやら天津一汽トヨタでは、新型ランドクルーザープラド(New Land Cruiser Prado)として販売することが判明。

中国市場では、2016年にランドクルーザー(J200)が生産・販売終了し、その後2019年にランドクルーザープラド(J250)が生産・販売を終了。

その後、中国ではハイランダー(Highlander)とその姉妹車であるクラウンクルーガー(Crown Kluger)が中国における最大のトヨタSUVとして展開されてきましたが、ようやくランドクルーザーブランドが5年ぶりに中国市場向けとして復活することに。

なおランドクルーザー250に関しては、既にトヨタ公式プレスリリースでも明らかにしている通り、以下のパワートレインが設定される予定で、日本市場向けとしては、まずランドクルーザープラドと同じ排気量2.7L 直列4気筒自然吸気エンジンのガソリンモデルと、排気量2.8L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンのディーゼルモデルの2種類がラインナップされる予定です。

【(2024年)新型ランドクルーザー250のパワートレイン一覧】

[北米・中国向け]

◇排気量2.4L T24A-FTS型直列4気筒ターボエンジン+デュアルブーストハイブリッド(システム総出力:330ps/システムトルク:630Nm)+ダイレクトシフト8AT
・位置づけ:上級版電動パワートレーン
・備考:オフロードはもとより、発進から登坂・トーイング時まで全域でワンランク上の加速性能と環境性能を両立


[中近東・東欧その他]

◇排気量2.4L T24A-FTS型直列4気筒ターボエンジン+ダイレクトシフト8AT(最高出力281ps/最大トルク430Nm)
・位置づけ:量販型ガソリンパワートレーン
・備考:新開発のTNGAパワートレーンにより、のびやかで力強い走り・静粛性・環境性能を実現


[豪州・西欧]

◇排気量2.8L 1GD-FTV直列4気筒ディーゼルターボ+48Vマイルドハイブリッド+ダイレクトシフト8AT(システム総出力204ps/システムトルク500Nm)
・位置づけ:上級版ディーゼルパワートレーン
・備考:1GDの特徴に加え、市街地や渋滞時の実用燃費を向上。上質で静かなエンジン始動と、スムーズな走り出しも実現


[西欧・東欧・日本・中近東その他]

◇排気量2.8L 1GD-FTV直列4気筒ディーゼルターボ+ダイレクトシフト8AT(最高出力204ps/最大トルク500Nm)
・位置づけ:量販型ディーゼルパワートレーン
・備考:燃費・力強い走りで定評のある1GDと8ATの組み合わせにより、オフロード/オンロードでの扱いやすさを向上 ※一部国・地域で6ATを継続設定


[東欧・日本その他]

◇排気量2.7L 2TR-FE型直列4気筒自然吸気エンジン+6速スーパーECT(最高出力163ps/最大トルク246Nm)
・位置づけ:良品廉価ベーシックパワートレーン
・日常域での扱いやすさを改善

中国市場向けに関しては、おそらく広州モーターショー2023にて詳細が判明するものと予想されますが、トヨタ公式プレスリリースの情報を参考にするのであれば、排気量2.4L 直列4気筒ターボエンジン+デュアルブーストハイブリッドの一択が濃厚。

環境法規制や排ガス規制などを考慮してハイブリッドモデルのみの設定になるのでは?と推測していますが、天津一汽トヨタからの新たなサプライズにも期待したいところ。

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