トヨタ・ヴェンザ(日本名:ハリアー)がアメリカでの販売終了へ…どうやら新型クラウンシグニア(日本名:エステート)と”カブる”から入れ替えのようだ

2020年に2代目として発売されて僅か3年…新型クラウンシグニアとの入替えは意外

2020年にアメリカ市場向け&2代目として発表・発売された、トヨタ新型ヴェンザ(Toyota New Venza、ヴェンツァ)。

日本では4代目ハリアー(New Harrier)とした販売された人気あるDセグメントSUVモデルですが、どうやらアメリカにて販売されているヴェンザが販売終了することが明らかとなりました。

厳密には、2024年モデル以降にアメリカでのラインナップが廃止され、2023年11月15日に発表された新型クラウンシグニア(New Crown Signia、日本名:クラウンエステート)に置き換えられるそうです。


トヨタ関係者「ヴェンザとクラウンシグニアは色々と被っている、だからヴェンザを廃止にする」

海外カーメディアAutomotive Newsの報道によると、北米トヨタのゼネラルマネージャーであるデイブ・クライスト氏にインタビューしたところ「ヴェンザをラインナップに残すかどうかについて社内で議論があった。私たちはそれを維持したかったのですが、寸法が微妙に被っており、購入者(ターゲット層)も非常に似ていたため、ヴェンザを廃止する決定を下しました」とのこと。

ちなみに、クラウンシグニアの具体的なボディサイズは明らかになっていませんが、日本で2024年春頃に発売予定のクラウンエステートと”ほぼ同じ”とのことから、全長4,930mm×全幅1,880mm×全高1,620mmになると予想。

一方で現行ヴェンザのボディサイズは、全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmなので、ボディサイズが被っているか?と言われる微妙なところではあるものの、アメリカの広大な道路事情で考えると誤差レベルなのかもしれないですし、全長+190mmはアメリカユーザーにとって魅力的?に感じる寸法なのかもしれません(車が大きければ大きい程アメリカユーザーは食いつきが良い?)。

北米トヨタでは、既に8種類ものSUVをラインナップしている

ちなみに、北米トヨタにて販売されているSUVモデルは、2023年11月16日時点で以下の通り。

◇ハイランダー/ハイランダー・ハイブリッド

◇bZ4X

◇グランドハイランダー/グランドハイランダー・ハイブリッド

◇セコイア

◇RAV4/RAV4ハイブリッド/RAV4プライム(PHEV)

◇カローラクロス/カローラクロス・ハイブリッド

◇4ランナー

◇ヴェンザ(別名:ヴェンツァ)

こうして見ると、セグメントやパワートレイン、各車のキャラクターは異なれど8種類ものSUVがラインアップされていますし、競合他社と比べると豊富な品揃えだと思います。

2ページ目:実はヴェンザとクラウンシグニアのパワートレインと駆動方式、グレード構成も被っている?