(2024年)米ホンダ新型シビックタイプR(FL5)が突如として「約28万円」も値上げに!そして新型シビック/CR-V/インテグラのステアリング不具合が50万件以上に拡大

サイレントリリースで約28万円の値上げは結構キツいかも

2022年10月27日、アメリカ市場向けとなるホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)が発表・発売されて1年以上が経過しました。

アメリカでの販売価格は42,895ドル(日本円に換算して約632万円)でしたが、2023年12月に入り、突如として何のプレスリリースもなく+1,900ドル(日本円に換算して約28万円)値上げしていたことが明らかとなりました。

そのため、アメリカ市場向けのシビックタイプR(FL5)は44,795ドル(日本円に換算して約660万円)と更に高額となってしまいましたが、昨今の材料費や物流費の高騰を考えると、車両本体価格の改定は致し方ないのかもしれません。


2024年モデルの改良・変更は特に無し

なおホンダUSAの公式ホームページ並びにニュースリリースでは、シビックタイプR(FL5)の2024年モデルに関する変更・改良に関する具体的な記載はなく、変更されたのは約28万円の値上げのみ。

海外カーメディアmotor1.comによると、ホンダの広報担当者に確認してみたところ、どうやら本モデルが値上げした理由は「生産と物流に関連するコスト上昇が起因していて、2024年モデルから適用される。2024年モデルの変更・改良は特に無く、あくまでも価格改訂のみ」と回答しているそうです。

装備内容についても特に変更は無く、これまで通りマットブラック仕上げとなる19インチ鋳造ホイール+ミシュラン製パイロットスポーツタイヤや、レッド×ブラックのツートンカラーインテリアシート、ドライバーズアシストのホンダセンシング(Honda SENSING)、そしてBose製ステレオが標準装備されるそうですが、日本市場ではBose製スピーカーは搭載されていないため、アメリカ市場向けは少し高級志向なのかも?

日本市場向けの2024年モデルは変更・改良もなく、価格は据え置き

なお参考までに、日本市場向けシビックタイプR(FL5)は、2024年モデルに関する通達がメーカーからホンダディーラーへと配信されていて、改良・変更もなく、価格帯も4,997,300円(税込み)と据え置き。

他のラインナップモデルでは10万円以上の値上げが見られるなか、シビックタイプR(FL5)は長納期化していることもあり、メーカーサイドも誠意を見せる意味で値上げしないまま販売しているのかもしれません。

とはいえ、2023年12月時点でも受注一旦停止のままで、受注再開の目途は全く立っていないですし、受注停止直前のオーダー分に関しては2026年に生産を完了する予定ですから、少なからず2025年までは改良や変更などは特に無いのでは?と予想しています(仮に値上げした場合は30万円では収まらないレベルの値上げになる?)。

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