(2024年)米ホンダ新型シビックタイプR(FL5)が突如として「約28万円」も値上げに!そして新型シビック/CR-V/インテグラのステアリング不具合が50万件以上に拡大

(続き)ホンダ新型シビックにて起きていたステアリング問題が、新型CR-Vやアキュラ新型インテグラへと拡大!

続いて、アメリカにて多数の不具合・クレーム報告が上がっているホンダのステアリング固着問題について。

これは前回のブログでもお伝えした通り、ホンダの一部車種にて「直線を走行していると、ステアリングホイールが所定の位置に固着する恐れがある」としてリコールを届け出。

アメリカの自動車規制当局は、ホンダとアキュラの車両に「スティッキングステアリング」が発生していると顧客からの苦情を数百件受けたことを明らかにし、532,535台のホンダ車とアキュラ車のステアリングシステムに潜在的な問題があるとして調査を進めています(全てを対処にリコールを届け出していない状態)。


対象となるモデルは、全ての新型シビック(FL)/CR-V/インテグラ

気になる対象車種ですが、前回のブログでもお伝えした2022年~2023年モデルのホンダ・シビックに加え、現在は2023年モデルの新型CR-Vやアキュラ新型インテグラ(Acura Integra)も含まれているとのこと。

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、顧客から523件の苦情を受けていると報告していますが、その数字とホンダが受けた苦情(重複分は排除)を合わせると、これらの車両でのハンドル操作の不具合は合計1,324件にも上るそうです。

事故報告は既に13件も発生している

クレームの内容としては、「運転中、特に高速道路上にて”突然ハンドルが所定の位置から動かなくなる(固着する)”ことがある」とのことで、 幸いなことに、ほとんどのドライバーはこのベタつきを克服できるようですが、NHTSAは予期せぬ問題が危険を伴う恐れがあると警告。

おまけにこの問題に関連して、既に衝突事故の報告を13件受けており、そのうち3件が負傷につながったと発表されました。

事故のうち2件は、ドライバーがベタつきを克服した後の過剰修正が原因とされていますが、残り11件はドライバーがコーナーを曲がるのに間に合わなかったことによるものだと報告されています。

なぜこのような問題が起きた?原因は一体何?

そこで、今回報告されている問題についてNHTSAの報告によると、ホンダはこの問題に関連するテクニカルサービス速報をすでに発行しており、ステアリングギアの製造上の問題が原因であると説明済。

ウォームホイールが製造中に、内部応力を引き起こす可能性がある焼きなましのプロセスを通過しますが、所有してから最初の数か月間で徐々に緩和されるものの、時間経過とともにステアリングホイールのかみ合いが変形し、ウォームギアに引っかかる可能性があるとのこと。

さらにコンポーネントの製造中に十分なグリースが塗布されていない可能性があり、こうした不具合がメーター上に警告画面と表示されないため、即座に気付くことができずに事故につながったのではないかと推察しています。

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Reference:motor1.com, CARSCOOPS