発売から47年が経過して1度もフルモデルチェンジしなかったラーダ・ニーヴァが一部改良へ!(米)日産ローグ/エクストレイルに不具合があるとして1万台超えのリコール
まさに生きる化石!ランドクルーザー70並みにフルモデルチェンジすることなく改良のみでここまで来た
2023年11月29日、トヨタのオフロードクロカンモデルでお馴染みとなる一部改良版・新型ランドクルーザー70(Toyota New Land Cruiser 70)が発表・発売され大きな話題となりました。
本モデルは、1984年に発売されてから一度もフルモデルチェンジすることなく、2024年で生誕40周年を迎えるわけですが、実はこのモデルよりも更に長らくフルモデルチェンジすることなく販売を続ける個体が存在します。
そのモデルが、1977年に発売されたロシアの自動車メーカー・ラーダ・ニーヴァ(Lada Niva)で、今回の2024年モデルで新たな商品改良(一部改良)を施し新型として発売されることが明らかとなりました。
見えた目は何一つ変わらないレトロルックな新型ニーヴァ
こちらが今回、1977年から一度もフルモデルチェンジすることなく何度目かの一部改良を施した新型ニーヴァ。
ロシア最大の自動車メーカーであるアフトヴァース社が、対ロシア制裁を受けてアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)機能を一時的に廃止せずるを得なくなった後、今回の一部改良でそのABSが遂に復活しました。
2022年半ばに組立が再開されたとき、現行ニーヴァはエアバッグやABS、その他何十年も搭載してきた重要な機能を廃止しましたが、遂にニーヴァ・レジェンドやニーヴァ・トラベルの両方に再び採用されることになります。
ちなみに、ニーヴァには様々な派生グレードが展開されていて、特にニーヴァ・トラベルはあまり馴染みが無いかと思いますが、この車は1998年から「VAZ-2123」として登場し、2003年にシボレー・ニーヴァにブランド名が変更されました。
2020年にGMとアフトヴァースの提携が終了すると、すぐさまマイナーチェンジでデザインが変更されましたが、この見た目がトヨタRAV4に酷似しているとして話題になりました。
ニーヴァ・トラベルは、ユーロ5規制を満たすエンジンを搭載することでも有名ですが、2025年頃に導入されるであろうユーロ7の規制を満足できるかは不明で、もしかすると将来的にパワートレインを大幅刷新する可能性も。
そしてニーヴァ・トラベルの上位グレードを選択すると、クルーズコントロール (スピードリミッター付き)やトリップコンピューター、フルバックライト(オプティトロン)付き計器クラスター、ツートンカラーのアルミホイールなど、便利な機能が充実。
なおロシアの自動車情報誌オートプロニュースによると、横滑り防止機能(ESP)も2023年12月下旬に復活するとのことで、より使い勝手や実用性も向上するとのこと。
内装は特に変更無く、ナビレスのシンプルなレイアウトですが、オフロード走行を重視するモデルであれば、内装にはそこまで力を入れなくても良さそう。
価格は日本円で約150万円から
続いて気になるグレード別価格帯は以下の通り。
【(2024年)新型ニーヴァのグレード別価格帯一覧】
◇ニーヴァ・レジェンド:927,500ルーブル(日本円に換算して約150万円)
◇ニーヴァ・トラベル:1,215,000ルーブル(日本円に換算して約195万円)