日産・栃木工場の塗装問題が解消と報道→新型フェアレディZ(RZ34)の納期問題は解消しておらず…日産が2023年12月「1回目」となる最新工場出荷目途一覧を更新!

日産の稼働率や塗装工程問題は本当に解消したのだろうか?

以前より度々話題となっていた日産の既存ラインナップモデルの納期問題。

特にそのなかでも日産の栃木工場では、世界初となる鉄製ボディと樹脂製バンパーを同時に塗装する工程を導入するも、生産が順調にいかず難航→ピュアEVクロスオーバーの新型アリア(Nissan New Ariya)やフェアレディZ(New Fairlady Z, RZ34)がほとんど生産できない状況が続いていました。

しかし今回の問題に関して、海外メディア・ロイター(Reuters)が「日産の稼働率は年間生産能力の3分の2くらい」まで回復し、更に塗装工程問題も解消していると報道しています。


確かにアリアの納期短縮は日産ディーラーにも降りているが、フェアレディZ(RZ34)は特に無し

そこで個人的に最も気になっていたアリアやフェアレディZ(RZ34)の納期問題ですが、私がいつもお世話になっている日産ディーラーからの情報によると、アリアの初回限定モデルとなるLimitedはようやく受注分を納車完了し、ノーマルモデルも納期が1か月~2か月ほど短縮されているとのこと。

しかし、それでも全てのバックオーダーを捌き切るには1年~2年はかかるとして、引き続き受注は一旦停止のままとなり、2024年夏までに受注再開は厳しいかも?との情報もあるようです。

そしてもう一つ気になるのがフェアレディZ(RZ34)ですが、おそらく既存ラインナップモデルで最も生産が出来ていないモデル。

こちらも全国のバックオーダー約6,000台を捌き切るには、残り2年~3年はかかることが予想されるとのこと。

一向に納期短縮や塗装工程の解消など、そういった朗報ともいえる情報がメーカーからディーラーに対して全く降りてこないことも問題ですし、日産ディーラー曰く、2024年4月以降の生産予定・スケジュールもメーカーと共有化されていないとのことで、不信感が日に日に増していることは間違いなさそう。

新型セレナ(C28)やエクストレイル(T33)は納期も改善傾向にあるようだ

一方、九州工場にて製造されている新型セレナ(New Serena, C28)やエクストレイル(New X-Trail, T33)ですが、こちらは一時期のように納期半年~1年といった長期化は解消されていて、グレードによっては1か月ほどで納車可能とのこと。

ただ、エクストレイルの2トーンカラーは半年以上、セレナの2トーンカラーは4か月以上かかるとのことですが、部品・半導体不足による影響ではなく、工程の複雑化が起因しているそうです。

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