【悲報】日産の新型フェアレディZ(RZ34)の生産遅れの原因は部品・半導体不足ではなく「塗装」との噂。ちなみに2023年5月の生産台数は僅か「67台」のみ
日産は全国バックオーダー分を全て生産できるのだろうか?
2022年4月に発表/同年7月に発売されるも、僅か1か月足らずで受注一旦停止となった日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。
もうすぐこのモデルが受注一旦停止になって11か月が経過し…このままだと1年を迎えることになるわけですが、未だに本モデルの全国のバックオーダー分を全て捌き切ることが出来ていない状況です。
私がお世話になっている日産ディーラーの情報によると、2022年7月末の受注停止時点で全国のバックオーダー数は約6,000台とのことで、初年度の生産台数は500台(デモカーや特別仕様車Proto Specは含まない)、その後は年間1,000台ペースになるとのことで、これを納期に換算すると最後に注文した方の納期は「約5年~6年」になることが予想されるとの話でした。
予想以上の長納期モデルとなっているフェアレディZ(RZ34)ですが、そもそも「なぜここまで納期が延びてしまっている」のでしょうか?
大幅な生産遅れ・納期遅延の原因は、部品・半導体不足ではなく「塗装」との噂
国内カーメディア・ドライバーWebさんの報道によると、今回の新型フェアレディZ(RZ34)の生産・納期遅れの要因は、部品不足でも半導体不足でもない、「塗装」が大きく影響しているのだとか。
それ以前に、フェアレディZ(RZ34)の生産枠自体が少なすぎるという話もあるそうですが、2022年7月末の時点で約6,000台ものバックオーダーが入ったことで受注停止 → 初年度の生産枠は500台 → 次年度以降は年間1,000台 → 納期は約5年~6年ということですから、月産での平均生産台数は約83台ということに。
北米市場やオーストラリア市場向けとしても販売されているフェアレディZ(RZ34)ですが、元々のターゲットは北米市場ということもあり、日本向けよりも割り当て台数が多いことは概ね予想できるものの、それでもドライバーWebさんの報道によれば「北米向けとはいえども、北米の割り当て台数が極端に多いというわけでも無い」とのこと。
塗装問題はピュアEVクロスオーバーのアリアでも問題に…
そして、今回問題視している日産の生産・納期遅延の要因となっている「塗装」についてですが、ドライバーWebさんによれば、どうやら「栃木工場の塗装工程に問題があり、生産枠を増やせないのが最大の理由」とのこと。
元々栃木工場では、ピュアEVクロスオーバーの新型アリア(New Ariya)をきっかけに、人の手による塗装ではなく、匠の技を伝承したロボットによる塗装技術を駆使しています。
しかしながら、この塗装工程がアリアで一度問題となり(詳細な原因は明かされてい亜に)、初年度の生産計画から30%下回ることの要因の一つなっていたことは記憶にも新しく、それがフェアレディZ(RZ34)でも同様の問題となっていることを考えると、まだまだ解決には時間がかかりそう。