ダイハツに続き、トヨタ新型ランドクルーザー300やハイエース、ランクルプラドのディーゼルエンジンが試験不正(出力試験の違反)で出荷停止に！
ココまで来ると、今後はトヨタ全車種も調査の対象に含まれるかもしれない？
2023年12月20日、ダイハツが大規模不正により、全車種を生産・出荷・販売・登録停止し大きな話題となりましたが、2024年1月29日、今度はトヨタの関連会社となる豊田自動織機でも認証不正問題があきらかとなりました。
トヨタ公式プレスリリースによると、豊田自動織機に自動車用ディーゼルエンジンの開発を委託していたトヨタは、豊田自動織機より報告を受け、今回の調査結果を以下の通りとしています。
トヨタが認証申請手続き用に豊田自動織機に委託した自動車用ディーゼルエンジン3機種の出力試験において、違反行為があったことが判明しました。
出力試験時に、量産用とは異なるソフトを使ったECUを用いてエンジンの出力性能を測定し、測定する数値が安定するようにバラつきを抑えて報告する行為が行われていました。
該当するエンジンが搭載された車両は、グローバルで10車種(うち日本6車種)となります。
なお、該当するエンジン／車両については、工場で生産した量産品を改めて検証し、エンジン出力の規準を満たしていることは確認しております。
従いまして、ただちに使用を停止していただく必要はございませんが、該当車両をご愛顧いただき、長らくお待ちいただいているお客様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様に多大なご迷惑・ご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。
via：Toyota
新型ランドクルーザー300やプラド、ハイエースなど、主力ディーゼルエンジンが出荷停止に
今回の不正試験により、トヨタは一部ディーゼルエンジンの出荷停止を発表。
今回の調査結果を踏まえ、本日(2024／1／29)、豊田自動織機にて対象のエンジンの出荷を一旦停止すること決定しております。
また、トヨタとしても該当エンジンが搭載された車両について出荷を一旦停止することを決定いたしました。
今後、当局に丁寧に説明を行い、速やかに、立会試験などの適切な対応を進めてまいります。
「認証」とは、お客様に安心してクルマにお乗りいただくための様々な基準を満たしているかを、あらかじめ国に審査・確認いただくものであり、認証の適切な取得は、製造業として事業を行う大前提であると考えております。
ダイハツに続き、豊田自動織機において不正行為が繰り返されてきたことは、認証を行うメーカーとしての根本を揺るがす事態であると大変重く受け止めております。
日野自動車の燃費不正問題や、フォルクスワーゲンのディーゼルゲート問題を思い出させる大規模不正ではありますが、やはりSNSやYahoo！ニュースなどでは、案の定トヨタを叩くコメントが多数見られますね。
加えて、対象となる1GD型と2GD型、そしてF33A型のディーゼルエンジンを搭載する以下のモデルも出荷停止を発表していますが、何れも主力モデルあり、特に長納期化しているランドクルーザー300(New Land Cruiser 300)やレクサスLX500dの出荷停止は大きな痛手。
【不正行為対象エンジンの搭載車両】
◆ランドクルーザープラド
販売開始時期：2020/8（生産終了）
生産事業体：トヨタ、日野
車両仕向け地：日本、欧州、中東、アフリカ、アジア◆ハイエース／グランエース／ボンゴブローニイバン(マツダ)
販売開始時期：2017/12
生産事業体：トヨタ車体、岐阜車体、トヨタ車体(タイ)
車両仕向け地：日本、欧州、中東、アジア◆ダイナ／デュトロ(日野)
販売開始時期：2021/5
生産事業体：日野
車両仕向け地：日本、アジア◆ハイラックス
販売開始時期：2020/5
生産事業体：トヨタ・モーター・タイランド、トヨタ・モーター・サウスアフリカ、トヨタ・キルロスカ・モーター（インド）
車両仕向け地：欧州、中東、アジア、アフリカ◆フォーチュナー
販売開始時期：2020/5
生産事業体：トヨタ・モーター・タイランド、トヨタ・モーター・インドネシア、トヨタ・キルロスカ・モーター（インド）
車両仕向け地：欧州、中東、アジア◆ハイラックス
販売開始時期：2020/5
生産事業体：トヨタ・モーター・タイランド
車両仕向け地：日本◆イノーバ
販売開始時期：2020/7
生産事業体：トヨタ・キルロスカ・モーター（インド）
車両仕向け地：アジア◆ランドクルーザー 300
販売開始時期：2021/8
生産事業体：トヨタ車体
車両仕向け地：日本、欧州、中東、アジア、アフリカ◆レクサスLX500d
販売開始時期：2022/1
生産事業体：トヨタ車体
車両仕向け地：欧州、中東、アジア