ダイハツに続き、トヨタ新型ランドクルーザー300やハイエース、ランクルプラドのディーゼルエンジンが試験不正(出力試験の違反)で出荷停止に!

(続き)世界のトヨタでさえも「不正しなければ認証試験をクリアできない」という見方も

引き続き、トヨタ関連会社である豊田自動織機での認証不正問題について見ていきましょう。

今回の認証試験不正問題を受け、トヨタの主力モデルが出荷停止となっていますが、一方で見方を変えると「世界のトヨタでさえも、認証試験をクリアするには、不正をしなければ通過できない」ほどに苦しい状況に立たされているのでは?という見方も(決してトヨタを擁護しているわけではない)。

なおトヨタは、今回のプレスリリースにて「経営陣から従業員まで一人ひとりの意識の変革、企業風土の抜本的な改革が必要となります。これらは、一朝一夕にできることではないため、ディーゼルエンジン事業を移管したトヨタとしても、豊田自動織機のエンジン事業の再生に向けて、継続的にサポートをしてまいります」と記載していますが、トヨタが今になって、ここまでサポートすることを明言するということは、トヨタから豊田自動織機に対して日々強い圧力をかけていた可能性も高そう。


新型ランドクルーザー70や、これから発売されるであろう新型ランドクルーザー250にも暗雲が立ち込める

そして個人的に気になっていることとして、今回不正行為の対象となったディーゼルエンジンが1GD/2GD/F33A型であれば、同じ1GD型ディーゼルエンジンを搭載する、一部改良版・新型ランドクルーザー70(New Land Cruiser 70)や、2024年3月頃に発売予定の新型ランドクルーザー250(New Land Cruiser 250)のディーゼルモデルはどうなるのか?ということ。

あくまでも今回は、「豊田自動織機に委託した自動車用ディーゼルエンジン3機種の出力試験において、違反行為があったこと」が焦点となっていますが、場合によっては調査対象が拡大され、先述のモデル以外にも波及するのではないか?という恐れも考えれそう。

とはいえ、これはあくまでも予想の域の話であり、今後トヨタやその関連会社、国土交通省、認証機関が次に向けて動かない限りは何も始まりませんから、今はただ見届けることに専念するしか無さそうです(オーナーでもない全く無関係の人間も騒ぎ立てるでしょうし、このあとのトヨタディーラーのクレームの電話対応も大変だろうな…)。

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Reference:Toyota