1995年にF1ドライバーのフェラーリ512Mが盗まれる事件が欧州にて発生→何と約28年間も「日本」で保管された後にイギリスにて発見される!

30年近く前に盗まれたフェラーリが、ほぼ新品&無傷の状態で発見されるのは奇跡

フェラーリが1994年~1996年に僅か501台のみ製造・販売した512M。

あまり聞き慣れないモデルかと思いますが、512TRの後継機種であり、その希少性の高さから、現在は高額値で取引されているV12モデルとなります。

このモデルが約30年前、イタリア中央部にて開催されたサンマリノグランプリ(GP)にて、犯人に盗まれる事件が発生したのですが、何と2024年に「約30年ぶり」に”無傷”の状態で発見されました。

発見された場所はイギリスなのですが、何とそれまでの約28年間は「日本」に持ち込まれて保管されていたことも明らかになっています。


まさかサンマリノGPのときに盗まれたF1ドライバーのフェラーリが、日本に持ち込まれていたとは…

こちらが今回、約30年ぶりにイギリスにて発見されたというフェラーリ512M。

このモデルが、当時フェラーリのF1ドライバーだったゲルハルト・ベルガー氏が所有していた512M。

見るからに新品同様の美しさで、行方不明だった約30年間、一体どのように保管されていたのか気になるところですが、犯人がどのような目的で512Mを盗んだのかは不明。

ところで512Mってどんな車?

512Mは、1980年代に製造されたテスタロッサからのアップデート版で、リトラクタブルヘッドライトから固定型ヘッドライトへと変更され、パワートレインも排気量4.9L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力434hp/最大トルク500Nmを発揮。
注)上の画像は、今回約30年ぶりに発見された512Mとは全くの無関係

ちなみに車名の「512M」は、512TRの”改良型”ということから、イタリア語でModificata(英語だとModified)を略したMを末尾に付加することでF512Mという名称になり、その前の「512」は、フェラーリではよくある排気量5L相当の12気筒エンジンを搭載していることを表しています。

激レア!Ferrari512Mの始動音【コールドスタート】今でもスムーズな音に驚き#フェラーリ#ASMR

ちなみに512Mのエンジン始動音はこんな感じ。

約30年前の車両とはいえ、アイドリングだけでもV12特有の乾いたサウンドは官能的。

エクステリアデザインにおいては、フロントは512TRまで受け継がれてきたリトラクタブルヘッドライトを廃止して固定式に変更し、リヤデザインは、テスタロッサ以来の特徴でもあるルーバー越しの片側丸形2灯式となるテールランプを採用。

ボンネットは左右にNACAダクトが追加されは、改良されたエアコンのコンデンサー冷却や室内へのフレッシュエアーの強制導入を増大させることが目的になっています。

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