スバル販売店が顧客の新型WRXを勝手に運転→クラッチやボディがキズ物に…実は日本のスバルディーラーでも顧客の車を勝手に運転し事故した例も

顧客の車を勝手に運転する例は、アメリカだけでなく日本でも起きていた

先日、アメリカ・コネチカット州にあるスバル販売店が、点検で入庫してきた新型WRXの6速MTモデルを、販売店の整備士が「マニュアルトランスミッション(MT)の運転練習のため」に勝手に公道にて走らせ、しかもクラッチやナンバープレートが損傷するという大事態に。

おまけに「洗車機にかけてはいけない」と顧客から事前に説明を受けていたにも関わらず、勝手に洗車機にかけてボディがキズ物になってしまった → オーナーが販売店を訴えたという記事を紹介しましたが、あまりに反響が大きかったのか「今回の話はアメリカだったけど、日本でも似たようなことは、さすがに起きてないよね?」といった投稿も。

実はこうした「顧客の車を勝手に持ち出した上に事故」したという例は、日本のスバルディーラーも起こしていたのをご存じでしょうか?


2020年2月、東京スバルのスタッフが顧客の車を勝手に持ち出した上に、追突事故を起こしたという動画が拡散され大きな話題に

「さすがに、販売店が顧客の車を勝手に運転して事故するなんてありえないよね…」と思われている方も多いと思いますが、実は2020年2月、東京スバルの正規ディーラーでも同様のことが起きていたんですね(厳密には、この時期にスバル販売店のスタッフが、顧客の車で事故するという動画がSNSにて拡散)。

この問題は、当時大きな話題にもなりましたが、営業時間外に東京スバルディーラーのスタッフが、顧客のインプレッサ(Subaru Impreza)を勝手に運転し、その後公道にて前方不注視で追突事故を起こしていたことが判明。

なお、事故後にスバルディーラーは顧客に対して「”路上テスト”を実施していた際に事故を起こした」と説明していたそうですが、インプレッサに設置されたドライブレコーダーの映像を見てみると、本来の路上テストルートとは全く異なる上に、撮影時間も営業時間外であること、そして顧客の車両で「社員が自宅に向かって運転」していたことが発覚。

つまり、社員が顧客の車を「勝手に」通勤車として利用していたんですね。

ドライブレコーダーに事故した瞬間までの映像が残っており、販売店は事故を認める

あまりにも信じられない出来事だと思いますが、ドライブレコーダーの映像もSNSにて拡散され、東京スバルとしても看過することは出来なかったのか、事実関係の確認と類似事案の有無に関して調査を進めることに。

その結果として、以下の東京スバルの謝罪文には「就業時間外の試運転」を一切認めていないことから、社員が嘘をついていたことも明らかになっています。

この度は、就業時間外での試運転の際、事故を起こし〇〇様の大切なお車を破損させてしまいました事、誠に申し訳ございませんでした。

東京スバル株式会社として深くお詫び申し上げます。

〇〇様よりお問合せの有りました、「就業時間外の試運転」についてですが、会社として一切認めておりません。

これは、社内規則遵守精神の欠如、また店舗管理者の指導不足が原因だと思っております。

日頃より自動車会社として法令順守及び安全運転を心掛けるよう指導しておりましたが、まだまだ指導不足を痛感しております。

本社としまして、大田店には厳重注意を行い、今後も強く指導し再発防止に努めてまいる所存でございます。

尚、当事者及び管理者への社内処分につきましては弊社社内規定によるものですので、ご回答は差し控えさせていただきます。

via:X(旧:twitter)

2ページ目:スバル広報部も、今回の対応について正式に回答しているがどのような内容だった?