テスラが「新型モデル2の開発計画を中止」と報道→イーロン・マスクCEOは否定するも株価悪化…スズキ新型5ドアジムニーにピックアップトラックが登場?

今回の報道に関して、テスラCEOのイーロン・マスク氏は否定しているようだが…

2023年12月末より新型サイバートラック(Tesla New Cybertruck)のユーザー向け納車が開始したテスラ。

その後も、開始価格「25,000ドル(日本円に換算して約379万円)」の新型モデル2(New Model 2)の開発が進められていたテスラですが、海外メディア・ロイター通信の報道により「テスラはエントリーモデルとなるモデル2の開発計画を中止した」と大々的に取り上げています。

ロイター通信の報道内容を見ていくと、「なぜ開発計画を中止したのか?」といった具体的な理由については言及されていませんが、おそらくはXiaomi(シャオミ)やBYD等の中国メーカー参入による激しい競争が要因になっていると考えられています。


テスラとしては、モデル2よりもロボタクシーの開発に注力するようだ

今回の報道について、ロイター通信は「複数の情報筋やメッセージ」を引用しており(あまりにもボリュームが多いので割愛)、内部協議が2024年2月下旬から3月上旬に行われたことを指摘していて、同年3月1日付けのメッセージの1つに、テスラエンジニアリングスタッフに対して「プログラムが中止されることをサプライヤーに伝えないよう勧告」するものだったそう。

また他の情報筋によると、「同社の取組みはエントリーレベルの自動車からロボタクシーの開発に移る」とのことで、現状としてはモデル2の開発を一旦中止する一方で、併行で開発が進められていたロボタクシー(または自動運転タクシー)に注力するというものでした。

なお今回の報道に関して、テスラCEOであるイーロン・マスク氏は、SNSサイトX(旧Twitter)にて、「ロイターは(また)嘘をついている」と報道を否定していますが、具体的にどの点で誤りがあるかまでは指摘していません。

新型モデル2については、モデル3の更なるエントリーモデルで、コンパクトハッチバックで使い勝手の良い一台になると噂されています。

競合モデルとしては、シボレー・ボルト(Chevrolet Volt)や日産リーフ(Nissan Leaf)が対象になると思われ、こうした初期の噂が浮上して以来BEVのトレンドは確実に変化してきました。

ピュアEVの需要は低下しており、テスラの販売台数は前年同期比で8.5%減

ピュアEVの需要は、現状だとアメリカでは鈍化しており、テスラさえもその落ち込みの影響を受けています。

テスラの2024年第1四半期の業績は、予想を下回る内容となっており、具体的な販売台数は366,810台と前年同期比で-8.5%減となっています。

ちなみに、テスラの販売台数が前年同期比で下回るのは2020年初頭以来とのことですが、米アナリストの予想では「45.5万台を売り上げる」と言われていただけに、この予想さえも外れて株価も約6%ほど下落(株価下落の要因は、今回のロイター通信の報道によるものですが…)。

なお、テスラの販売台数がここまで奮わなかった主な要因としては、ビッグマイナーチェンジ版・新型モデル3の導入に向けたアメリカ・フリーモント工場の改修、紅海紛争(船舶攻撃)による輸送の迂回と妨げ、そしてドイツ・ベルリン工場の放火問題による閉鎖が影響しているから、この結果につながってしまったのだと考えられています。

なおイーロン・マスク氏は、今回の報道後に「テスラ・ロボタクシーは2024年8月8日に発表される」と投稿したことで、時間外取引にて株価が上昇しています。

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