【悲報】豪州政府のお粗末な失策により、日本の軽自動車(N-ONE/日産サクラ/スペーシア等)が輸入規制&登録停止→オーナーに納車できない最悪のトラブル発生

ここまでお粗末な政府の失策は珍しいな…

日本市場専売でありながらも、海外でも高い注目を得ている軽自動車。

特にアメリカでは、ダイハツ・ハイゼットトラックといった軽トラが大人気ですが、オーストラリア市場でもスズキ・ハスラーやスペーシアギアといったアウトドアテイストの軽自動車が注目を集めています。

しかしながら、今回オーストラリア政府のお粗末ともいえる失策により、日本の軽自動車の輸入を厳しく制限したとして話題となっています。

一体なぜこのようなことが起きたのか見ていきましょう。


日本よりもオーストラリアの方が厳しい「側面衝突安全基準を満たしている」と誤って認定していたことが発覚

海外カーメディアDriveの報道によると、「オーストラリア政府が日本の超小型自動車の一種である人気の高い輸入軽自動車のいくつかが誤って地方の道路で認可されている」とのことで、加えて「厳しい衝突安全基準を満たしていないことが判明したため、これらの自動車の輸入を厳しく規制した。そして既に輸入されている車両の登録も停止している」と報じています。

しかも連邦規制当局は、過去2年間に何千台もの軽自動車が、日本よりもオーストラリアの方が厳しい側面衝突安全基準を満たしていると誤って認定したとして、一部では既に輸入された車両含めて使用を禁止しているところもあると報道されています。

せっかく軽自動車の納車を待ち続けている何百人ものオーストラリアの顧客は、連邦政府のお粗末な失策により、地方道路での軽自動車の認証に必要な書類の発行を停止したために、手続き自体が宙に浮いた状態になっているとのこと。

元々オーストラリアでは、軽自動車はニッチな市場とされていた

連邦規制当局は、軽自動車がオーストラリアの自動車設計規則に違反しているにもかかわらず、すでに地方の公道を走行している数千台については「リコールする予定はない」と軽自動車を輸入する企業に伝えているとのことですが、一方で一部の地域では使用を禁止するなど、情報が上手く伝達されていないなどで混乱が続いているようです。

以前、軽自動車というカテゴリーは、希少な高性能車や身体の不自由な方向けの福祉車両といったニッチな分野でしたが、最近の規則変更により、オーストラリアでは新車・中古車を問わず輸入車の人気が急上昇していて、今後更に市場拡大が期待されたカテゴリーでもありました。

やはり軽自動車の超コンパクトなサイズ感が高い注目を集めていた

しかもオーストラリアの規制当局は、2024年1月~3月にかけて、専門・愛好家向け車両(SEVS)輸入制度に基づいて5,389台の車両を承認していて、これは18か月前の同時期と比べて+770%の増加と驚異的。

これらの輸入車の半数以上は、スマート・フォーツーやスズキ・スイフトの間くらいの大きさの軽自動車を含むハイブリッド車や電気自動車の「環境」基準に基づいて輸入が許可されていました。

ちなみに軽自動車は、エンジンの大きさや出力、寸法(全長3,400mm/全幅1,480mm/全高2,000mm まで)に関して厳しい制限を満たす必要があり、日本では低い税率の対象となっているため、オーストラリアでも「車の維持がし易い」「コンパクトボディなので取り回しが楽」という点で高い注目を集めていました。

こうしたユーザーからの高い評価を受けていたからこそ、今回の失策は国民からの信頼を失う行為でもあり、しかも今日までに全く気が付かなった政府のお粗末な仕事っぷりにも、不信感を募らせるユーザーが非常に多いのではないかと考えられます。

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