なぜこんなことに…米スバルBRZの2024年6月度の新車販売台数が僅か243台→一方のトヨタGR86は約5倍の売上げ!インフィニティは3か月間で1台も売れていないモデルが「3車種」

アメリカでスバルBRZの人気が落ちてきた?

スバルのアメリカ法人であるスバル・オブ・アメリカが、2024年6月度の新車販売・登録台数に加え、2024年1月~6月までの累計販売・登録台数を発表。

スバルは販売台数を大幅にアップさせているモデルと、大幅にダウンさせているモデルの両極端に分かれていますが、その中で最も販売台数の割合を落としているのが2ドアスポーツクーペでお馴染みとなるBRZ。

OEMモデルとして、トヨタGR86がラインナップされていますが、この両車で大きく差が付いていることが明らかとなりました。


スバルの2024年6月度の新車販売・登録台数をチェック

早速、スバル・オブ・アメリカが公開している2024年6月度の新車販売・登録台数を見ていきましょう。

□アセント
2024年6月:5,020台(前年同月比-14.8%)
2023年6月:5,889台

□BRZ
2024年6月:243台(前年同月比-36.4%)
2023年6月:382台

□クロストレック
2024年6月:15,132台(前年同月比9.6%)
2023年6月:13,802台

□フォレスター
2024年6月:11,108台(前年同月比4.1%)
2023年6月:10,669台

□インプレッサ
2024年6月:2,464台(前年同月比-16.6%)
2023年6月:2,954台

□レガシィ
2024年6月:1,840台(前年同月比-21.6%)
2023年6月:2,347台

□アウトバック
2024年6月:16,853台(前年同月比3.9%)
2023年6月:16,225台

□ソルテラ
2024年6月:1,236台(前年同月比115.3%)
2023年6月:574台

□WRX
2024年6月:1,332台(前年同月比-42.7%)
2023年6月:2,326台


□全車累計販売台数
2024年6月:55,228台(前年同月比0.1%)
2023年6月:55,168台

以上の通り、全9車種のうち前年同月比でマイナスになっているのは全5車種で、残り4車種はプラスになっていますが、その中で最も前年同月比でマイナス幅が大きいのがBRZ。

具体的には、前年同月比で-36.4%となり、しかも2024年1月~6月の累計販売台数が1,414台に対して、2023年1月~6月は2,512台だったため、前年比では-43.7%も下がっていました。

トヨタGR86との販売台数差は約5倍!

参考までに、OEMモデルとなるトヨタGR86は、2024年1月~6月までの累計販売台数が7,467台とのことで、2023年1月~6月の5,263台に比べると前年上期比+41.9%も増加。

つまり、スバルBRZの約5倍は売れている計算になるわけですが、ここまで販売台数を伸ばした背景には、特別仕様車などの追加も影響しているのかもしれませんね。

スバルはSUV系の売行きが好調

一方全体で見ていくと、スバルの累計販売台数は好調な傾向を示しており(特にSUVが好調)、2023年比で+6%増加し、2024年上半期で322,443台を販売。

2024年5月と同様、アウトバックはスバルのラインナップモデルで最も売れており、その台数は16,853台。

一方クロストレックとソルテラは、これまでで最高の販売台数を記録し、ソルテラは+115%増となっています。

一方でトヨタUSAは、全体での販売台数は前月比で-15.8%減

そしてトヨタUSAは、2024年上半期の売上を14.7%増加させ、同年6月はGR86にとって好調な月でもあり、bZ4X/カムリHEV/カローラHEV/カローラクロス/クラウン/グランドハイランダー/セコイア/タンドラHEVも堅調。

ただ、トヨタは2024年でこれまでに315,850台の自動車を販売しているものの、2023年より+13.6%増加していますが、2024年6月の販売実績は-15.8%減となり、2023年6月より12,000台少ない販売台数となっています。

2ページ目:インフィニティは3か月間で、販売台数「0台」が3車種もある?!