ホンダ新型ZR-Vが納車されて14か月が経過!特に不満のない優秀な車で走りも楽しいのだが、全体的に見て”なぜ”そこまで売れていないのかを考える

早いもので、私の新型ZR-Vも納車されて14か月が経過

2023年5月に私に納車されて1年2か月(14ヶ月)が経過した、ホンダ新型ZR-V e:HEV Z[4WD]。

今回は、本モデルの雑感に加えて「なぜそこまで売れていないのか?」について考えていきたいと思います。

”売れていない”の定義は難しいかと思いますが、ホンダが満を持して販売した全く新しいSUVで、競合モデルはトヨタ・ハリアー(Toyota New Harrier)やRAV4、マツダCX-5、スバル・フォレスター(Subaru Forester)といったツワモノぞろい。

総じて満足度も高く、特に不満に思うようなところも無いのがZR-Vの魅力ではありますが、一方で個人的に「この点が思うように売れていない理由の一つでは?」と思う部分も。

ただ、これからお話する内容は、あくまでも私個人の勝手な推測・考察でしかなく、具体的にアンケートをとった上での統計的なデータをまとめた内容ではないので、その点は予めご了承ください。


実際のところ、ZR-Vってどれぐらい売れているの?

ZR-Vが2023年5月に発売されて1年以上が経過しましたが、まず、ホンダとして初めて販売したZR-Vの販売台数がどの程度なのか気になる所。

一般社団法人・日本自動車販売協会連合会が毎月公開している、乗用車ブランド通称名別順位を見ていくと、2024年6月度では全体の19位で4,470台を販売しています。
※ZR-Vの月販目標台数は1,200台なので、かなり売れている方ではある

ちなみに、2024年1月~2024年6月度の上期での販売・登録台数を見ていくと、ランキングとしては全体の18位で、販売台数は23,333台

つまり、月あたりで換算すると3,889台になります。

こうした販売台数を見て競合モデルの販売台数と比べると…

◆トヨタ・ハリアー:35,294台(10位)

◆ZR-V:23,333台(18位)

◆トヨタRAV4:16,232台(24位)

◆スバル・フォレスター:9,365台(32位)

◆マツダCX-5:8,746台(34位)

SUVとしてのカテゴリーでは売れている方だとは思うのですが、ホンダ全体のラインナップモデルでは、ヴェゼル/フリード/ステップワゴン/フィットに次いで5番目の売行き。

ホンダの主力モデルの筆頭になっていることは確かなのですが、競合モデルの多いカテゴリーだからこそ、フィットやステップワゴンにも迫る販売台数を期待した方も多いのではないか?と思ったりもしますが、その期待値を超えてこなかったところはちょっと気になる所ではあります。

このあとは、なぜその期待値を超えて来なかったのか?ZR-Vの特徴から色々と見ていきましょう。

ZR-Vのデザインってどうなの?

まずは、ZR-Vデザインについて。

直近のホンダの新車・新型車を見てみると、全体的にマイルドな顔つきで、特にフィット(New FIT4)やフリード(New FREED)、ステップワゴン(New STEPWGN)などを見てみると、カワイイ/キュートな系統になりつつあります。

ZR-Vもその系統に近い印象で、発表当初は「マセラティ・レヴァンテのパクリ」とも揶揄されましたが、本モデルが発売されて1年以上が経過してからは、そういった「〇〇のパクリ」といった表現は聞かなくなったように思います。

ZR-Vの場合、ボディカラーによって見た目の印象が大きく異なり、特にリセールカラーと呼ばれるプラチナホワイトパールやクリスタルブラックパールでは、同じ車とは思えない程にガラッとイメージが変化するんですね。

つまりは、そのボディカラーによって好みが大きく分かれることから、リセールカラーとして定番のホワイトやブラックでも、中々購入に踏み切れない?という可能性も考えられそう。

2ページ目:ホンダにとっての初物だからこそ、ZR-Vのリセールはあまり期待できないことも理由の一つ?