トヨタGRカローラに「GPSトラッカー」を無断で取付た販売店を訴える!当初ディーラーは否定するも一転して認める事態に…ホンダ新型エレメントのレンダリングも
きっかけは不自然且つ頻繁的なバッテリー上がり
前回のブログにて、トヨタのホットハッチスポーツカーである新型GRカローラ(Toyota New GR Corolla)を所有するYouTuber・Anthony Do(アンソニー・ドゥ)氏が、「定期的に乗っているのにバッテリー上がりを繰り返す」として、実際に車内を調べてみたところ「社外製GPSトラッカー」が仕込まれていたことが発覚。
ちなみにこのGPSトラッカーは、トヨタ純正ではなく社外のフィリップス製で、純正のOBDポートへと差し込んでから、トラッカーに装着したOBDポートをもとの純正位置へと移動させることにより、見た目としては純正そのものに見せることが可能。
なお、こういったGPSトラッカーが装着される例は珍しくないとして、チューニングプロセスの妨げになり、チューナー界隈でもこの存在を問題視しているところもあるようです。
GPSトラッカーの問題は、アンソニー・ドゥ氏だけでなく他のオーナー車にも仕込まれているようだ
とは言いながらも、オーナーに許可なく販売店側が無断でGPSトラッカーを仕込んだのも気になる所で、オーナーはGRカローラを新車購入・契約した際にも「販売店側でGPSトラッカーを装着する」といった条件・記載なども無かったことも確認済。
アンソニー・ドゥ氏が、この問題を取り上げて自身のYouTubeチャンネルにアップしたのが2024年6月。
その時には、既にピギーバックGPSトラッカーの影響で何度もバッテリーが上がってしまったり、車のチューニングができなくなるといった問題に遭遇していて、アンソニー・ドゥ氏の知人も同様の問題で「使い物にならなくなった」とのこと。
案の定、同氏の車両もガレージに数週間放置しただけでバッテリーが上がってしまったそうでディーラーに相談しています。
販売店側は、一度はGPSトラッカーを装着していないと否定するも…
本件について、販売店の上層部は当初「そのような追跡装置を設置したことなどなかった」と否定。
しかしオーナーのアンソニー・ドゥ氏は、最初に公開した状況に関するYouTube動画だけでなく、追跡装置自体の証拠を突きつけると、上層部はディーラーがそれを設置したことを認めた、と説明。
つまり、販売店側が嘘をついていたということになりますが、販売店側の主張としては、その追跡装置は単にディーラーから車が盗まれてしまった場合に追跡するためのものだったと説明。
販売店側の対応に不信感を抱いたオーナーは、販売店を訴えることに
仮にその主張が正当なものだったとして、なぜ「GPSトラッカーを装着していない」と一度嘘をついてしまったのかは謎ですが、販売店側としては「GPSデータにアクセスできるのは少数の人間だけ」だと主張し、決して悪意を持って装着したわけではないと説明。
この説明に納得しなかったアンソニー・ドゥ氏は、「そのアクセスが悪者の手に渡る可能性があるため、それは良い状況とは言えない」と指摘した上で、販売店側を訴えることを決意。
ただ、どのような目的で販売店側を訴えるのか?までは明らかになっておらず、海外カーメディアCARSCOOPSが本人に問い合わせをしても返信がないため、現時点では不明。
まずは、販売店側が違法に設置したかどうかも調べていく必要があるため、この話の結末はまだまだ先になるかと思われます。
あとは、YouTubeというプラットフォームでユーザーが不利になるような呼びかけを行うと、GR86/BRZのエンジンブローのように訴訟に発展する以前に「言ったもん勝ち」で販売店側が無償で対応するなどの流れが多いですし、外野からの総攻撃で販売店側が晒されることもありますから、まずは両者で上手く話しが収束することを願うばかりです。
The Lawyer Said This About The GPS Tracker…