【続悲報】トヨタの型式指定における新たな不正が発覚!対象はレクサス新型LMやハリアー/RAV4/ノア/ヴォクシー…生産・販売中のモデルが出荷停止に

以前の7車種に続き、新たに7車種のトヨタ/レクサスモデルに不正が発覚した模様

2024年6月、国土交通省のプレスリリースにより、トヨタ/マツダ/スズキ/ホンダ/ヤマハ発動機の5社に、型式指定申請における不正行為(意図的な試験車両の加工、虚偽記載、データ改ざん等)が発覚したことが明らかとなり、その中でトヨタは計7車種もの不正があったことが明らかとなりました。

そして今回、2024年6月4日以降の国土交通省の立入り検査により、事実関係並びに精査を行ったところ、新たに7車種(累計14車種)の不正が発覚し、是正命令が発出されました。

またこれに加え、現在トヨタがラインナップする主力ミニバンが出荷・受注停止となるそうで、おそらくは”あのモデル”も出荷停止になるのでは?と予想されています。


是正命令の発出と基準適合性確認結果の公表

今回の国土交通省の立入検査により明らかとなった、追加7車種(累計14車種)の不正行為発覚に加え、是正命令の発出等は以下の通り。

[是正命令の発出]

トヨタ自動車からの原因調査結果の報告及び立入検査での確認結果等を踏まえ、トヨタ自動車に対し、道路運送車両法の規定に基づき是正命令を発出。

また、トヨタ自動車に対し1ヶ月以内に再発防止策を報告し、その後四半期毎に再発防止策の実施状況を報告するよう求めた。


[基準適合性確認結果の公表及び現行生産車の出荷停止指示の解除]

2024年7月5日にトヨタ自動車から不正行為の報告があった7車種について基準適合性の確認を行い、7車種全て基準に適合していることを確認。

このため、トヨタ自動車に対する現行生産車3車種の出荷停止の指示を解除。

また、立入検査等で追加で不正行為を認定した7車種のうち現行生産車1車種について基準に適合していることを確認。

なお、海外当局による認可を受けた6車種については、海外当局に通知し、基準適合性の確認を要請。

2024年6月の時点で明らかになっていた不正車種をおさらい

おさらいにはなりますが、2024年7月5日にトヨタから不正の報告があった車種と試験項目、そして不正概要を見ていきましょう。

【2024年7月5日にトヨタから不正の報告があった車種】

[過去販売車(販売終了)]

◆クラウン(2014年)
試験項目:前面衝突試験
不正概要:試作車段階の電気配線不良の可能性によるエアバッグシステム非作動を防ぐため、外部からのタイマーで強制着火し試験を実施

◆クラウン(2015年)
試験項目:後面衝突試験
不正概要➀:規定重量(1,100kg±20kg)の後突台車で試験すべきところ、異なる重量の台車’1800kg)を用いて試験を実施
不正概要②:規定と異なり試験車両にダミーを搭載して試験を実施

◆クラウン(2015年)
試験項目:歩行者頭部及び脚部保護試験
不正概要:選定された測定点と異なる測定点で試験を実施した

◆アイシス(2015年)
試験項目:前面衝突試験
不正概要:エアバッグシステムと異なる外部からのタイマーで強制着火し試験を実施

◆アイシス(2015年)
試験項目:オフセット衝突試験
不正概要:エアバッグシステムと異なる外部からのタイマーで強制着火し試験を実施

◆シエンタ(2015年)
試験項目:歩行者頭部及び脚部保護試験
不正概要:選定された測定点と異なる測定点で試験を実施

◆シエンタ(2015年)
試験項目:後面衝突試験
不正概要➀:規定重量(1,100kg±20kg)の後突台車で試験すべきところ、異なる重量の台車(1,800kg)を用いて試験を実施
不正概要②:規定と異なり試験車両にダミーを搭載して試験を実施し、試験車両重量のデータを書き換えた

◆レクサス(2015年)
試験項目:エンジン出力試験
不正概要:最高出力不足を補うため、制御を調整して試験を実施


[現行生産車(販売中)]

◆ヤリスクロス(2020年)
試験項目:積荷移動防止試験
不正概要:規定された積荷ブロックと異なるブロックを用いて試験を実施

◆カローラアクシオ/カローラフィールダー(2015年)
試験項目:歩行者頭部及び脚部保護試験
不正概要➀:頭部保護試験について、規定の衝撃角(50度)と異なる衝撃角(65度)で試験を実施
不正概要②:選定された測定点と異なる測定点で試験を実施

2ページ目:国土交通省の立入り検査等により、新たな不正が発覚したのは新型ハリアー/RAV4/ノア/ヴォクシー/レクサスLMなど主力モデルばかり?!

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