スズキ・フロンクスのOEM版となるトヨタ新型スターレットクロスが南アフリカにて発表!まさかスターレットの名がこのタイミングで復活するとは…
インド向けのアーバンクルーザータイザーと大きく変わらないが、スターレットの名が復活したのは意外だった
2024年10月16日、スズキの新世代BセグメントSUVモデルとなる新型フロンクス(Suzuki New Fronx)が発表・発売される予定ですが、このモデルをベースにしたOEMモデルとして、南アフリカ市場向けにトヨタ新型スターレットクロス(Toyota New Starlet Cross)が発表されました。
フロンクスのOEMモデルといえば、以前インド市場向けのOEMモデルとなるトヨタ・アーバンクルーザータイザー(Toyota New Urban Cruiser Taisor)が発表され話題となりましたが、今回は南アフリカ市場向けで、しかもトヨタが過去に販売したハッチバックモデルの名が復活したのは興味深いところ。
一体どのようなモデルなのか、早速チェックしていきましょう。
南アフリカ向けのBセグメントSUVとなる新型スターレットクロス
こちらが今回、南アフリカ市場向けに発表された新型スターレットクロス。
基本的には、インド市場向けに販売されているアーバンクルーザータイザーと大きく変わらず、フロンクスに比べてLEDデイライトがL字型と水平基調に変更され、更にフロントグリルデザインもRAV4風に変更されたぐらいでしょうか。
スターレットクロスは、バッジエンジニアリングのもう1つの例であるため、見覚えのある外観であることはもちろんこと、先述の通り、インド市場向けのアーバンクルーザータイザーと、スズキ・フロンクスの兄弟車種となります。
ボディスタイルやサイズ感も共通で、いわゆるBセグメントSUVに相当する全長4,000mm未満もコンパクトサイズ(厳密には全長3,995mm)。
フロントバンパーやエンブレム、独立式LEDヘッドライト、センター直結式の一文字LEDテールライトなど、細かく見ていくとトヨタ仕様に変更されているのも注目。
特にリアのテールランプに関しては、先代60系ハリアーや新型クラウンスポーツ(New Crown Sport)のようなテールランプ意匠が採用され、コンパクトなテールゲートの左下には”STARLET CROSS”、そして右下にはグレード名を示すであろう”XR”のバッジが確認できます。
ちなみにこのモデル、なぜ南アフリカ市場ではアーバンクルーザータイザーという名称にて販売せず、スターレットクロスという名称にしたのか?が気になるところ。
海外カーメディアCARSCOOPSによると、南アフリカのユーザーがコンパクトモデルの「スターレット」をよく知っていて、「スターレット・クロス=小型SUV」として適切に認識されたからではないか?と予想しているようです。
パワートレインは南アフリカ市場専用となる1.5L NAのノンハイブリッド
スターレットクロスのプラットフォームは、スズキの主力でもあるハーテクト(Heartect)が採用され、パワートレインは、南アフリカで唯一選択可能な排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するノンハイブリッド。
そのため、最高出力105ps/最大トルク138Nmを発揮し、トランスミッションは5速MT/4速ATの何れかから選択が可能ですが、駆動方式は前輪駆動[2WD]のみとなっています。
参考までに、インド市場にて販売されているアーバンクルーザータイザーとフロンクスは、排気量1.0L 直列3気筒ターボエンジン+マイルドハイブリッドと、排気量1.2L自然吸気エンジンの2種類をラインナップ。
そして日本市場向けのフロンクスは、排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドのみをラインナップします。