テスラCEOのイーロン・マスク「サイバートラックは素晴らしいが、価格が高過ぎる」と発言。日産が炎天下に役立つ「自己放射冷却塗装」を開発!
サイバートラックは、良くも悪くも注目を集める個体
テスラの最新モデルでお馴染みとなるピックアップトラックモデルの新型サイバートラック(Tesla New Cybertruck)。
初回限定1,000台のみの販売となる特別仕様車ファウンデーションシリーズもようやく生産完了し、スタンダードモデルの生産が開始されたばかりですが、やはり製造難易度の高さなどから生産・出荷・納期が大幅に遅れていると報道されています。
そんなサイバートラックは、発売前後で何かと話題を集めるモデルですが、テスラCEOであるイーロン・マスク氏が同車の価格帯についてコメントし、大きな注目を集めています。
イーロン・マスク氏も、サイバートラックは手ごろな価格にする必要があることを認める
まず、アメリカにて販売されるテスラ・サイバートラックの新車価格ですが、2025年に遅れて発売予定の後輪駆動[RWD]モデルは57,390ドル(日本円に換算して約840万円)に対し、前輪駆動[AWD]モデルは76,390ドル(日本円に換算して約1,118万円)、そしてハイパフォーマンスモデルの「サイバービースト」は96,390ドル(日本円に換算して約1,410万円)と中々に高額。
驚きなのは価格帯だけでなく、アメリカでは2024年8月時点で注文すると、納車までに約1年半~2年は待たなければならない上に、早期的な納車を望むのであれば中古車市場でも多く販売されているものの、そのほとんどが新車価格よりも高額な150,000ドル~200,000ドル(日本円に換算して約2,194万円~約2,926万円)となっているようです。
そんなサイバートラックの価格帯について、テスラCEOであるイーロン・マスク氏は自身のSNS・X(旧Twitter)にて、「この車はとても素晴らしいトラックだが、今後数年間で、より手ごろな価格帯にて販売する必要がある」とポストしたことが大きな話題となっています。
先述にもある通り、サイバートラックは車両本体価格が高いだけでなく、納期も1年半~2年は待たなければならない上に、テスラが回答する参考納期は全く参考にならないため、2026年~2027年は待つ必要があるともいわれています。
ただ、サイバートラックを予約する場合は僅か250ドル(日本円に換算して約3.7万円)の費用しか発生しないため、通販商品を購入する感覚でポチっとできるのも魅力の一つ。
テスラはサイバートラックの売上目標を「2025年に25万台」としていたが
ちなみに海外メディアBenzingaの報道によると、サイバートラックの2024年第1四半期の販売・登録台数は僅か2,803台で、第2四半期だと8,755台売れているとのこと。
この数字は決して大きくなく、当初計画された「2025年に25万台を納入する」という目標には程遠いですし、今後生産を強化するにしても中々に厳しい状況であることに変わりは無さそう。
販売状況が厳しい中ではあるものの、イーロン・マスク氏が「サイバートラックの価格帯を下げようと考えている」ことは朗報だと思いますが、あくまでも現時点では「下げたい」と思っているだけで、実際に価格を改定するかまでは未定。
ただ、同社は第2四半期の決算発表にて、サイバートラックの生産は2024年末までに利益が出る見込みだと述べていて、これは価格改訂(値下げ)への第一歩となるかもしれません。
車両本体価格の値下げはまだまだ先の話?
テスラはまた、自社製の乾式カソード4680セルを搭載したサイバートラックのプロトタイプの開発に取り組んでいるとも発表。
計画通りに進み、最終的に生産が開始されれば、大幅なコスト削減が可能になるとのことですが、これは2024年第4四半期まで実現しないため、コスト削減の影響が出るのはまだまだ先のことになりそうです。