まさかのHEV採用?スバルのフルモデルチェンジ版・新型WRX STIがデビューとの噂!2024年8月9日時点でのスバル最新工場出荷目途もチェック
当初アメリカでは「次期WRX STIは発売されない」との話だったが…?
2022年にVB系として発売された、フルモデルチェンジ版・スバル新型WRX(日本名:WRX S4)。
本モデルをベースにしたハイパフォーマンス仕様となるWRX STIについては、アメリカ市場では販売されないことが明らかになっていましたが、ここに来てアメリカ情報誌「モータートレンド(motortrend)」が、何とも興味深い発言をしています。
これはスパイク・カー・ラジオのポッドキャストの最近のエピソードによるもので、共同司会者でモータージャーナリストでもある、アメリカ情報誌「モータートレンド」のシニア特集編集者ジョニー・リーバーマン氏が、スバルから次期WRX STI(VBB型)が登場することを示唆しました。
どうやら「信頼できる情報筋」から得られた話のようだ
改めてジョニー・リーバーマン氏のコメント内容を見ていくと、「スバルはWRX STIを復活させる」と自信をもって発言していて、加えて「排気量2.4L 水平対向4気筒ターボエンジンを搭載することで、大きなパワーを生み出すことになるでしょう」と発言。
更に同氏は、「当初の計画では最高出力405ps程度になる予定ではあったものの、2022年にSTIの計画を中止しましたが、トヨタのおかげでスバルは考えを変えたようだ」と何やら意味深発言。
こうした内容を見ると、そもそもこの情報はどこからなのか?が気になる所だと思いますが、同氏によると「信頼できる情報筋から聞いた」とのこと。
この「信頼できる情報筋」というのは、「メーカー関係者(スバルのエンジニアや役員?)」からなのか「メーカーと深い関わりを持つ人物なのか」、それとも「ジャーナリストなどの車関係に精通する人物」なのかは不明。
スバル公式は、WRX STIを発売できない代わりに「ピュアEV」に注力していくはずだが
繰り返しにはなりますが、2022年に現行WRXが発売された際、スバルのアメリカ法人であるスバル・オブ・アメリカは、スバル・テクニカ・インターナショナル(STI)がWRXのハイパフォーマンス版を生産せず、代わりに「電気自動車に重点を移す」と発表したため、次期WRX STIの登場は絶望的ともいわれていました。
具体的には、スバル・オブ・アメリカのコーポレートコミュニケーションディレクターであるDominick Infante氏とのインタビュー内容を引用すると「排ガスや騒音など、あまりにも規制が急速に変化しているため、次期WRX STIのラインナップ寿命が限られてしまうから」だそう。
これは北米市場に限らず、欧州や日本でも同様のことがいえると思いますが、スバルとしては「内燃機関を搭載する次期WRX STIを発売”しない”」のではなく、「急速な変化を見せる規制絡みで、内燃機関を搭載する次期WRX STIを発売”できない”」というのが、スバル・オブ・アメリカの本音なのかもしれません。
WRX STIならぬWRX STeが登場する可能性も?
こうしたスバル公式からのコメントがあった上で、なぜジョニー・リーバーマン氏は「スバルはWRX STIを復活させる」と言い切れるのかは疑問ですが、個人的に気になるのは「トヨタのおかげでスバルは考えを変えた」という発言。
先ほどの通り、スバルは電気自動車に注力する考えを示していて、2023年に”STe”に関する商標を登録したことから、いわゆるSTIの置き換えブランド並びに、ハイパフォーマンスピュアEVとして「WRX STe」なるものが登場するのかもしれない?とも予想しましたが…
もしかすると、トヨタと共同開発することでトヨタ製ハイブリッドシステムもしくは、デュアルブーストハイブリッドによるアシスト力を高めたパフォーマンスモデルを発売する可能性も考えられるかもしれませんね。
つまり、ハイブリッドシステムを採用したWRX STeとして登場するのであれば、何となく理解はできるものの、6速MTや四輪駆動[4WD]、更にはHEV化による車体重量の問題もあるわけですが、(仮に登場するのであれば)どのようなコンセプトで発表するのか注目です。