スズキ新型フロンクスが遂にインドより輸出開始!初回出荷は1,600台以上…先行受注は700台を超えるもWR-Vやヤリスクロスとは異なる新たなライバル登場で苦戦か?
遂に日本市場向けとなる新型フロンクスの輸出が開始!
2024年10月16日より発売予定となっている、スズキの新世代BセグメントSUVモデルとなる新型フロンクス(Suzuki New Fronx)。
先行受注受付け自体は2024年8月1日よりスタートしていて、グレード別価格帯も以下の通りとなっています。
【新型フロンクスのグレード別価格帯一覧(10%税込み)】
◇フロンクス:[2WD]2,541,000円/[4WD]2,739,000円
◇フロンクス・2トーンルーフ仕様:[2WD]2,596,000円/[4WD]2,794,000円
◇フロンクス・アークティックホワイトパール塗装&2トンルーフ仕様:[2WD]2,629,000円/[4WD]2,827,000円
日本市場向けに関しては、インドからの輸入モデルになるため、生産ラインの簡素化などの目的で実質1グレードのみ、メーカーオプションはボディカラーのみなので車両本体価格は高く見えるかもしれません。
そんなフロンクスですが、遂に2024年8月13日よりマルチ・スズキを通して輸出されたことが明らかとなりました。
最初の輸出台数は1,600台以上!マルチ・スズキ公式プレスリリースでも公開
こちらが今回、マルチ・スズキが公開した日本市場向け新型フロンクスに関する公式プレスリリース。
インド・グジャラート州ピパバブ港から1,600台を超える「初回出荷のフロンクス」が輸出されたとのことですが、おそらくそのほとんどが日本のスズキディーラーの試乗車・展示車といったデモカーになると予想されますが、なかには先行受注受付けの初日に購入・契約された方の個体も含まれているかもしれません。
そうなると、最速でのユーザー向け納車は2024年10月中旬頃になるかもしれませんね。
実はインド製のスズキはバレーノに続いて2台目
なおマルチ・スズキ曰く、「マルチ・スズキから日本に輸出されるモデルは、2016年のバレーノに続き、フロンクスで2台目になる」と説明していますが、意外にもインド産の輸入モデルは少な目(既に販売終了しているエスクードはハンガリー生産だった)。
ちなみに、5ドアジムニーはインド生産で日本に輸入されるとの噂もあるため、今後はインド製のスズキモデルのラインナップが一気に増えていくかもしれませんね。
参考までに、マルチ・スズキの輸出実績を見ていくと、2023年~2024年度に28万台以上を100か国以上に出荷し、同社はインドからの乗用車輸出の42%のシェアを占めているとのこと。
そして、2024年~2025年度第1四半期においては、過去最高の7万560台を輸出しているため、今回の日本の輸出分も含めたら、前年度の輸出台数を大幅に上回る可能性が高いそうです。
フロンクスの一番のライバルは、WR-Vでもヤリスクロスでもなくホンダ・ヴェゼル?
日本向けのフロンクスについては、既に2024年8月1日より全国を対象とした実車先行展示会で公開されており、私も実際に実車を拝見させていただきましたが、インドでの生産品質の高さ、スズキのフロンクスにかける想いが相当に強いことは明確で、競合モデルとなるホンダ新型WR-Vやトヨタ・ヤリスクロス(Toyota New Yaris Cross)と真っ向から勝負することになりそう。
ただその一方で、私がお世話になっているスズキディーラーによると、デザイン面や装備面、更には商品ブランドや品質という面で考えると、最大のライバルはホンダ・ヴェゼル(Honda New VEZEL)になるそうで、更に価格帯や充実したオプションとグレード構成から見て、フロンクスとヴェゼルで悩んだ結果、ヴェゼルを選択する人が増えているそうです。