日産の新車が中々売れない?マイチェン版・新型ノートオーラは好調だが、セレナ(C28)は受注停止でエクストレイル(T33)は度重なる値上げで不調…
主力モデルと思われる車が”とある理由”で中々売れていない?
先日、私が所有する日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)の点検予約に加えて、ディーラーオプションなどの相談で日産ディーラーに訪問した際、日産がラインナップするモデルの販売状況について取材させていただくことに。
日産ディーラーによると、定期的に一部改良やマイナーチェンジで商品力は上がっていても、フルモデルチェンジほどの目新しさや改良があるわけではないため、そういう意味では全体的な売れ行きとしてはそこまで好調ではないとのこと。
ただ、直近でマイナーチェンジ版・新型ノートオーラ(New Note Aura)/ノートオーラ・ニスモ(New Note Aura Nismo)が発売されましたが、奇抜なデザインとなったノートオーラの売行きは意外に好調だとか。
ノートオーラ・ニスモに関しては、四輪駆動[4WD]が設定されたものの、やはり価格帯や派手なデザイン性で、スポーティな足回りなどで注目する層がかなり限られるため、私がお世話になっている日産ディーラーでの新規受注は僅かに2台で、何れも4WDモデルだそうです。
セレナ(C28)は2024年秋に一部改良のため受注停止中
続いては、2022年11月に発表・発売されたフルモデルチェンジ版・新型セレナ(New Serena, C28)。
本モデルについては、2024年秋に待望の一部改良と共に、e-POWERに四輪駆動[e-4ORCE]が設定される予定で(2024年8月時点で)受注一旦停止中となっています。
そのため日産ディーラーとしては、新規での受注受付けはできてない状況で、販売店での在庫車もしくは試乗車・展示車といったデモカー、中古車の販売がメインになっているとのこと。

既に日本国内でもe-POWER[e-4ORCE]の開発車両がテスト走行を実施しており、SNSでもテストカーのスパイショット画像・動画が出回っていますが、多くのユーザーが四輪駆動システムe-POWERを求める関係もあって、在庫車や中古車の売行きは決して好調とは言えないとのこと。
しかも、セレナ(C28)の魅力ポイントでもあった降車時オートロックや接近時アンロック機能が保安基準に適していなかった関係で、サイレント廃止になったのも大きな痛手ではないかと思います。
エクストレイル(T33)は度重なる値上げで新規受注は少ない模様
続いて、2022年7月に発表されて2年以上が経過したフルモデルチェンジ版・新型エクストレイル(New X-Trail, T33)。
本モデルではe-POWERのみの設定となりましたが、発売直後から部品・半導体不足の影響で長納期化し、更には物流費+材料費の高騰による影響で、エントリーグレードでは+40万円以上の値上げとなりました。
もちろん、こうした値上げの背景にはメーカーオプションが標準化されたことや、法規制対応などの影響もあるものの、それでも発売当初の価格よりも40万円以上値上げしたことも影響して新規での受注は落ち着いているとのこと(納期も2か月~3か月程度)。
ちなみに本モデルのマイナーチェンジについては、今のところ具体的な情報は出ていないものの、2025年夏頃で発売から3年を迎えるため、モデルサイクルとしてもそろそろマイチェンを迎えてもおかしくないところ。
仮にマイチェンするとしても、アメリカ市場向け現行ローグのように、デジタルVモーショングリルが採用されるものと予想できますが、90周年記念とは異なる新たな特別仕様車が新規設定されるかは不明です。
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