【悲報】日本に続き、アメリカでもホンダ新型シビックシリーズ(FL)/CR-V/ZR-V/アキュラ・インテグラの約170万台に大量リコール!アキュラ新型ADXのティーザー画像も公開

電動パワステのリコールは、日本で約10万台、アメリカでは約170万台にまで拡大

2024年10月3日、日本国内にて販売されているホンダ新型ZR-V/シビックシリーズ (Honda New Civic, FL)の2車種・計97,543台に、電動パワーステアリングボックスの不具合があるとしてリコールが届け出されました。

そしてこの問題は、アメリカ市場向けとして販売されているシビックシリーズ (FL)/CR-V/HR-V (日本名:ZR-V)/アキュラ・インテグラシリーズ (Acura New Integra)の4車種・計1,693,199台にまで拡大していることが判明しています。


不具合内容は日本向けと基本的に同じだが、改善措置には時間がかかる模様

海外カーメディア・オートモーティブニュース(Automotive News)の報道によると、アメリカ向けの約170万台については、日本向け同様に「ステアリング・ラックの欠陥により、車両の操縦が困難になる恐れがある」として、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコールを届け出済み。

もう少し具体的に見ていくと、主な問題は「ステアリング・ギアボックス・アセンブリ」にあるとのことで、アセンブリが不適切に製造された恐れがあり、部品間の「過度の内部摩擦」を引き起こし、ステアリングの操作力が増大するおそれがあるとのこと。

アメリカでは、既に有償で修理・交換した分も補償することに

この問題の明らかな兆候としては、ハンドルを回したときに「瞬間的に引っかかる」感覚として現れるそうで、既にこの問題で修理費を支払ったオーナーは、補償を受ける資格があるとのこと。

ただ、この情報はあくまでもアメリカ向けの話になるため、日本でも同様の補償を受けられるかは最寄りのホンダディーラーにて確認する必要があります。

不具合が出るであろう割合は全体の約1%

なお対象モデルは以下の通りで、ホンダのアメリカ法人はリコール対象車のうちステアリングの不具合があるのはわずか1%程度、つまり約17,000台とみているそうです。

それでも同社は、リコール対象車すべてについてステアリングギアボックス内のウォームギア・スプリングを新品に交換し、摩擦を減らすグリースを追加する予定で、これらの対応は全てディーラーにて無償対応するとのことですが、日本同様に部品が供給されるのに時間がかかるそうです。

【ホンダUSAのリコール対象モデル一覧】

アキュラ・インテグラ:2023年~2025年モデル

アキュラ・インテグラタイプS:2024年~2025年モデル

ホンダ・シビックセダン:2022年~2025年モデル

ホンダ・シビックハッチバック:2022年~2025年モデル

ホンダ・シビックハッチバック・ハイブリッド:2025年モデル

ホンダ・シビックセダン・ハイブリッド:2025年モデル

ホンダ・シビックタイプR:2023年~2025年モデル

ホンダCR-V:2023年~2025年モデル

ホンダCR-V FCEV:2025年モデル

ホンダCR-V・ハイブリッド:2023年~2025年モデル

ホンダHR-V:2023年~2025年モデル

対象モデルは以上の通りとなります。

アメリカでは、既に13件もの事故報告を受けている模様

ホンダUSAが、この問題について初めてクレームを受けたのは2021年9月。

それ以来、同社は10,328件もの関連保証請求を受けているそうで、NHTSAはステアリングの不具合に関連する衝突事故の報告を13件も受けており、そのうち11名のドライバーは「道路から外れてしまい、ステアリング操作が間に合わなかった」と述べているそうです。

幸いなことに、この問題に関連する負傷者や死亡者は報告されていませんが、訴訟大国アメリカともなれば、本件に関する集団訴訟が行われることも考えらえるかもしれません。

日本向けのCR-V e:FCEVもリコールの対象にならないのだろうか?

アメリカ市場向けでは、現行CR-Vも対象になっていますが、日本向けのリース専用グレードとなるCR-V e:FCEVも対象にならないのか気になる所。

一応このモデルは、2024年7月に発売されたばかりではあるものの、試乗車・展示車ぐらいは配備されていると予想されますし、リコールの対象になる可能性は十分にあると考えられるのですが…

あと先程もお伝えした通り、今回のリコールは、日本向けとアメリカ向けを足し合わせると約180万台ととんでもない台数。

先日の日本向けN-BOX/フィットなどのデンソー製燃料ポンプに関する不具合でも、約170万台の大量リコールで部品供給に時間がかかったため、全ての改善措置が終わるのは長期的な目で見た方が良いかもしれませんね。

2ページ目:アキュラのエントリーコンパクトSUVとなる新型ADXのティーザー画像が先行公開!